最近外で暮らしている猫さんを治療しているのですが、その子は残念ながらエイズと白血病のキャリアーです。

エイズも白血病も治療することが出来ません。

性格には完治することが出来ないです。

基本的にキャリアーであった場合は発症させないようにストレスの少ない穏やかで健康的な生活を送ってください。としか言えないし、やれないのです・・・

 

こういった事例、外にいる猫さんでは珍しくありません。

今日は、猫さんを飼われている方に向けたブログとなっております。

 

外は危険です。

 

特に危険な3つの要素をお伝えします。

 

1.連れ去り

2.感染症

3.交通事故

 

なんかもう、説明不要!って感じですが・・・

説明していきましょう。

 

1.連れ去り

文字通りですね。

貴方のネコちゃんが可愛ければ可愛いほど、この可能性が上がります。

・・・ただ、可愛がって生きていけるでしょう・・・

一番恐ろしいのは、悪意を持った連れ去りです。

最悪、その子は苦しめられて・・・考えたくもありませんね。

猫を外に出すのは止めましょう。

 

2.感染症

猫の咬傷や爪による外傷は感染性の病気の原因になります。

さらに外部寄生虫、例えばノミやダニ、からの内部寄生虫、瓜実条虫や猫回虫などを摂取する可能性があります。

前述の猫エイズや猫白血病は治療方法がありません。

猫カゼなんて俗称で呼ばれる猫呼吸器症候群などのウイルス性疾患や細菌性疾患なんかも伝染ります。

噛まれた傷からばい菌が入って皮膚の下に巨大な膿溜まりを作って、ボトボトと膿と血を垂らして帰ってくるかもしれませんよ・・・

猫を外に出すのは止めましょう。

 

3.交通事故

コレが一番きついですね・・・

幹線道路ならまず命はありません、原型も・・・無いです・・・

助かったとしても重篤な外傷、骨折や脾臓、肝臓、腎臓破裂などを起こしていたりします。

亡くなることも非常に多いです・・・

当院の前は幹線道路なので、年に何頭も轢かれた猫さんをどうしたら良いですか・・・と相談が来ます。

原型のないご遺体を葬儀に出すことも少なくありませんでした。

猫を外に出すのは止めましょう。

 

どうですか?

猫を外に出すことはとても危険なんです。

 

「そうはいっても可哀想で・・・」

 

怪我して苦しんだり、病気をもらったり、車に轢かれるより可哀想でしょうか?

 

「自然じゃないじゃない」

 

飼っている時点で自然ではありません。

人と動物が共存する現代社会に置いての人間と猫の暮らし方が変化したんだとご理解ください。

 

猫は室内で暮らしても十分、いや十二分に幸せです。

 

もちろん、外で暮らしているリスクを全て理解して、どうあっても外に出す! という方をこれ以上説得はしません。時間の無駄ですから。

どうしても室内に馴染めない猫さんも居ますからね、誇り高く短い人生を最大限謳歌して生きるというのも美しいかもしれません。

子猫のときから室内で暮らしていた猫は本当に楽しそうに暮らしています。

是非、室内飼育を選んでいただきたいと思います。