
私が情報発信を続ける理由
日頃より当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は少し趣向を変えて、私自身のこと、そしてなぜ私が飼い主様に向けて情報発信を続けているのかについてお話しさせてください。
私は現在、ありがたいことに獣医師として日々の診療にあたっている、アラフィフの獣医師です。
今でこそこうして日々の業務に取り組めていますが、もともとは心身ともに強いほうではなく、仕事を続ける中で精神的に不安定になる日も多くありました。
自己啓発系のセミナーや書籍にどっぷりと浸かっていた時期もあります。
そうした経験を経た私が、昨今のSNSや動画サイトにおける獣医療関連の情報発信を見ていて、強く感じる「危うさ」があります。
ネット上の医療情報に感じる「危うさ」
ある時期から、人々の不安や危機感を煽り、正解であるかのように断定的な物言いをする情報がもてはやされる傾向が見受けられます。
複雑な物事を単純化し、雑にまとめて「それらしい結論」に当てはめてしまう手法です。
しかし、動物の医療は決してそんなに簡単で単純なものではありません。
動物たち一頭一頭で状態は異なり、ご家庭の環境や生活背景など、様々な要因が掛け合わされています。
そのため、一つの疾患に対する「正解」は無数に存在します。
だからこそ、ネット上の断片的な情報だけで判断するのではなく、目の前の患者としっかりと向き合ってくれる「かかりつけの動物病院」での対話が何よりも重要であること。
それを広めなければならないと強く感じたことが、発信を始めた大きな理由です。
すれ違いを減らし、現場の仲間の助けになりたい
また、情報発信を通じて同じ業界で働く仲間の力になりたいという思いもあります。
動物や飼い主様を不幸にするようなビジネスや手法に対しては正していく必要がありますが、基本的に同業者を攻撃したり、敵視したりするような文言は無意味な行為だと考えています。
私は、同じ業界で同じ志を持って働く人々のお手伝いをしたいのです。
現在の獣医療の現場は、とにかく多忙です。
そのため、飼い主様とじっくりお話しする時間が十分に取れないことも少なくありません。
時に、お互いのコミュニケーション不足から最初から懐疑的な対応になってしまったり、我々スタッフ側の対応の問題も相まって、いらぬ対立やすれ違いが起きてしまうこともあります。
もし、飼い主様が必要な知識や情報を事前に得られる場所があれば、こうしたすれ違いを少しでも減らせるのではないか。
現場で必死に働いている多くの仲間の手助けになるのではないか。そんなことを考えながら、これまで情報発信に取り組んできました。
詐欺的な方法とかは例外ですよ、動物や飼い主様を不幸にするので。そういうのは注意喚起します。
発信は自分自身の研鑽でもある
また、情報発信という形でのアウトプットは、私自身の知識を整理し、日々の勉強というインプットへの大きなモチベーションにもなっています。
自分自身を成長させる意味でも、非常に有益な取り組みだと感じています。
少しとりとめのない文章になってしまいましたが、これが私が情報発信を続けている理由です。
これからも、同じ業界で奮闘する仲間とともに、動物たちと飼い主様のために役立つ情報を発信していきたいと思います。
「ネットの情報だけでなく、ぜひかかりつけの動物病院としっかり話をしてほしい」という思いとともに。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。




