ペットさんの息が臭い。

なめられた後に爆臭がする。

もう、部屋全体がなんか、臭い・・・

今日は口臭のお話です。

 

口臭の原因、一番多いのは歯周病ですね。

胃から上がってきたりすることもありますが、

圧倒的に歯周病からの匂いが多いです。

歯に歯垢、歯石が付着して、

歯肉が炎症を起こして下がってしまって、

歯と歯茎の間に隙間ができて、

そこに歯石が侵入して炎症産物とバイキンが悪臭を放つ・・・

最終的には歯がグラグラ真っ赤になって痛くて臭い。

心臓病や肝臓、全身にバイキンを巻き散らかす病巣になっていく・・・

 

怖いですね。

 

横道にそれますが、

人間も歯周病ケアってめっちゃくちゃ大事ですよ。

歯ブラシだけで歯を磨いている人、

じつは4割くらいしか管理できてないですよ。

歯間ブラシやりましょうね。

ちゃんと歯医者さんで定期的なケアをしましょうね。

 

動物も基本的にはおんなじです。

口腔内環境が人間より遥かに険しいので、

そのまんま人間のやる方法では駄目ですが、

ブラッシングができればかなり歯周病対策になります。

歯の間、歯と歯茎の間、歯の裏側、ここまでしっかりとブラッシングができれば、

歯周病の心配度合いは下がります。

難しいですね、

もし、

今からペットを迎えたり、

まだ小さなペットさんを飼い始めた方は、

ぜひ歯科ケアを取り入れてください。

めっちゃ有益です。

 

私の代名詞ですけど、

無麻酔歯石除去大反対マンです。

歯科ケアにおいて、

無麻酔歯石除去は決してお勧めしません。

美容ケアであると理解してやるのであれば、

仕方がないと思いますが、

動物に恐怖と痛みを与えて、

炎症を悪化させ、

病気の原因となるものは除去できず、

取り除く前よりも歯石が付きやすい環境を作り上げ、

時に、深刻な問題をおこすことがあり、

見た目だけきれいになる処置。

それが無麻酔歯石除去です。

 

もしすでにペットの歯に歯石や歯周病が存在している場合は、

きちんとかかりつけの動物病院へ相談してください。

ちょっと心配だったら、歯を見てくださいとつたえればOKです。

歯石を除去し、歯肉と歯茎の隙間に存在する歯垢歯石、炎症産物を取り除き、

再び歯石がつきやすくならないようにポリッシング、研磨を行い、

その後の歯科ケアをしっかりと指導する。

ここまでしっかりとやることで、初めて歯石を取る意味があります。

もし、意識のはっきりしている動物に苦痛とともに歯科処置をしてしまうと、

その後の管理が不可能になったり、

動物に恐怖を与え続ける事になってしまいます。

ぜひ、しっかりとかかりつけの動物病院で話し合って、

ペットにとって一番いい方法をとっていきましょう!

 

おまけですが、

歯の磨きかたを受け入れさせる方法としては、

1.顔周り、口周りを触ったり撫でたりすることになれさせていく

2.その延長で口の中に指を入れる事になれさせていく

3.指にタオルやガーゼを巻いて歯に触れることをなれさせていく

4.食後に濡れたタオルで歯を磨くことを習慣にしていく

5.ブラシや歯科用の用品で歯のケアを目指していく

こんな感じでやっていくのがおすすめです。

無理はせず、歯磨きは楽しいと思わせるつもりで、のんびりとやりましょう!

 

ではまた!