うちの病院はターレス社のマイクロバブルを使っています。
動物病院の中でもかなり初期から利用していると思います。
もともと自分は皮膚病に興味があったので皮膚科学会などにも所属して勉強していたのですが、そんな中でシャンプーやマイクロバブル、スキンケアに興味がよっていきました。
私自身も自分の肌のケアを男性にしてはしっかりとやっているつもりなので、40超えて割にはまぁまぁキレイな肌をしていると自負しております。
太ってるから張ってるんだろ! というばりぞーごんが聞こえてくる気がします・・・
ついでに、私のスキンケアは誰も興味ないでしょうが単純です。
洗いすぎない、こすらない、お湯を使わない、とにかく洗浄後の保湿は最速でケチらずたっぷり、化粧水や乳液は別に高くなくていいからケチらずたっぷり使う。ですね。
洗顔は朝晩二回ぐらいで、ゴシゴシこすらない、洗顔料でガシガシ皮脂を剥がすようなことはしません、そしてタオルを押し付けるように余分な水分をとったら最速で化粧水をたっぷりつけます。
もう皮膚が化粧水吸わないよーってくらい使って、少し濡れてるぐらいの皮膚に乳液をまたもたっぷりつけます。
その後適当に動き回っていれば乾いてます。
あんな見た目で肌のこと気にしてるおっさんですよ。
この2つが最強と信じて使い続けています。
誰も興味のない話はこれくらいにして、動物のスキンケアについてお話しましょう。
動物のスキンケアには3つ柱があります。
1.栄養
2.洗浄
3.保湿
皮膚は身体が作ります。
古い皮膚の下から新しい皮膚が生み出されて、最終的に古い皮膚は垢やフケとなって剥がれ落ちて、新しい皮膚に置き換わります。
これを皮膚のターンオーバーといいます。
つまり、毎日毎日皮膚を作り出すための栄養を消費していることになります。
これ、結構凄いことですよね。
そして、皮膚病をもつ動物は普通の動物よりもこのターンオーバーが活発になっているために、素材の枯渇が起きやすい状況になります。
結果として質の悪い素材を使った質の悪い皮膚が出来てしまいまた皮膚病が治らなくなるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
そこで、普段の食事に皮膚にとって必要な上質な栄養を加えてあげることが大事になります。
皮膚用の食事はそのあたりに考慮されているものが多いので、食事をそういった処方食に変更するのも選択肢になると思います。
後はサプリメントですね。
当院ではオメガサンシャインとアンチノールの組み合わせが好きです。
アンチノールはホームページから病院ID(病院にお問い合わせください)を入れて購入するのが一番安いのでURL張っておきますね。
それに投薬としてのビタミンEとCを好んで使っています。
次に洗浄、これにタイトルにもあるマイクロバブルが関係してきます。
人間と違い動物は基本的に汗をかきません。
では皮膚の保湿はどうするかというと脂を使っています皮脂ですね。
そして皮脂を出す脂腺は背線部分と呼ばれる背中の中心に集まっています。
脂を出して重力に従って皮膚に広がっていくという理にかなっていますね。
しかし、動物の皮膚にいる常在菌、常在菌というのはどんな動物、人間もそうですが、どんな動物にも普通に存在する細菌たちです。
その常在菌の一部が脂を好んでたくさん増えて常在菌郡のバランスを壊してしまったりします。
常在菌のバランスは非常に大事で、様々な要因で崩れてしまうと皮膚病になってしまったりします。
アレルギーやアトピーの動物もこの常在菌バランスが崩れてしまっている動物が多いです。
そこで、過剰な皮脂を取り除いて、崩れてしまった細菌バランスを整える手伝いをするのがシャンプーです。
誤ったシャンプー方法を行うと、逆に皮膚を痛めたり、環境を破壊してしまったりするので、そこはプロの腕の見せどころです。
家でやっているシャンプーと当院で行うシャンプーで仕上がり具合が全く異なるのは、プロなので様々なシャンプー剤や道具を利用しているからです。
きちんと皮膚の状態を理解して適切なシャンプーを適切な手技で行う。これは動物病院であるプロだから出来ることです。
ちょっと偉そうでしたが、自信を持って行っていることなので、ちゃんとお話します。
当院でシャンプーをご希望な方はお問い合わせください。予約が取りにくくなっているので早めの予約をお願いします。
最後が保湿。
これは実は2番めの洗浄とセットです。
洗浄はどうしたって皮膚の保湿を司っている皮脂を落とします。
そのまま何もしなければ、失った皮脂を補うために脂腺がもっと働いて、逆に洗う前よりもベタベタしてきたりします。
そこで、保湿です。
保湿も様々な方法がありますが、洗浄後すぐに保湿に気を払うというのが大事です。
最近では家庭での保湿によるスキンケア用のアイテムも増えました。
ちょっと昔前まであまりない考え方なので、時代の移り変わりで動物病気がどんどん理解されて変わってきた点だと思います。
スプレーによって肌水のように使う方法、スポットオンタイプで週に一度垂らすタイプなどがメインですね。
病院で言っていただければ更に詳しくお話しますので病院に来てお気軽に聞いてください。
動物も人間も乾燥はお肌の大敵なので是非興味を持ってあげてください。
結構長くなりましたが、スキンケアについて少し理解してもらえたら幸いです。
またよろしくおねがいします。