はじめに、私はお医者様では有りませんので、基本的には動物病院に聞くんじゃなくて病院へ行ってくださいね。という結論になっています。

 

さて、朝一番の診察から油断してハムスターさんに噛まれてプラーンとハムスターさんをぶら下げて痛かった私ですが、あ、これは話しておいたほうが良いなと思いついたのでハムスターさんには感謝ですね。

ペットとの生活に置いて、人間が気をつけるべき病気。ということについて話します。

まずは外傷。ワンちゃんネコちゃんの爪や牙は、危険です。

何が危険かというとばい菌がいっぱいだからです。

ワンちゃんの噛み傷はその強い力によって引きちぎるような傷になるか、大きい子だと骨が折れます・・・

えぐれたりそがれたりするので傷が残りやすく・・・めたくそ痛いです。

あまり歯が尖っていないせいで、無理やり力で引きちぎってきて顔をブンブン振り回してきます。

本気でそこまでやられる機会も普通に生活していたらなかなかないと思いますが、お子さんやご高齢の方の場合は非常に危険です。

もちろん狂犬病予防は必ず行ってくださいね。場合によっては警察のお世話になります。

破傷風のワクチンも病院で打たれると思います。

爪はあんまり機会はないと思いますが、激しいミミズ腫れを大量に作るイメージですね。

なかなかグロテクスな見た目になってしまうので、バタバタしているワンちゃんを抑えるのはきちんとした手技で行うべきですね。

 

猫さんの咬傷や引っかき傷はワンちゃんとはまるで違います。

完全に鋭利な物での怪我になります。

噛まれれば犬歯が深々と突き刺さり、口腔内の雑菌をたっぷり傷口に挿入してくれます。

めちゃ腫れます。ヤバイです。アンパンマンの手みたいになります。

とにかく流水などで傷口を洗いましょう。きっとアドレナリンが出まくって痛いどころじゃなくなっていますが、とにかく洗いましょう。

絶対に抗生物質などで治療したほうが良いので、ガッツリと噛まれてしまった場合病院へ行きましょう。

爪もヤバイです。ざっくりと斬れます。

そして、こっちにも雑菌がヤバイです。

腕に傷ができて脇の下のリンパがパンパンになったりします。めっちゃ危険な猫ひっかき病という人獣共通感染症もあります。

水で徹底的に洗浄して、くっつかないガーゼなどで出血を押えながら病院へ行きましょう。

もしくっつかないガーゼがなければ、サランラップに穴をたくさん開けて傷口を覆ってその上から血で汚れても良いタオルなどを巻きましょう。

くっつくもので抑えると、病院に行って傷口から剥がす時にめちゃくちゃ痛みを生じることがあります。

 

うさぎさんに噛まれると、穴ができます。結構綺麗な真四角な穴が。

そして、笑うほど血が出ます。

いったいですよ・・・

後ろ足で蹴られるととっても長いミミズ腫れ(出血有り)が出来ます。

うさぎさんは後ろ足が強いのに背骨が弱いのでキックの力で腰の骨が折れてしまうことがありますのでお気をつけください。

どんなに気をつけてても置きてしまう可能性は0ではないのですが・・・気をつけましょう。

ハムスターさんは穴が空くと肉を持ってかれます。

なんとか皮膚が勝つと小さなペンチで挟まれたような痛みに耐えることになります。

小さいので無理やり剥がすことも出来ないので、なんとか離してくれー! と我慢します。

ハムスターさんの唾液が原因のアナフィラキシーショックによる死亡例も存在します。

噛むハムスターさんにむやみに手を出さない。

どうしてもという時は軍手をしましょう。痛いだけで済みます。

フェレットさんの牙は・・・泣きます。痛いです。猫さんと同じように対応しましょう。

首後ろをつかむお母さん保定で対応すれば噛まれにくいです。

インコさんとかのくちばしは、ペンチで捻り上げるような痛みです。

地味に痛くて苦笑いと冷や汗が出ます。

オウムなどの羽による呼吸器の病気であるオウム病もありますね。

猛禽類は噛まれたらお終いなのできちんと対策を取りましょう。

全部そうですけどね。

 

ただの診療中にやってしまった事故集みたいなブログになってしまいましたね。

この仕事、生傷が絶えません・・・

でも、一生懸命頑張っています。

動物の扱いも解剖学とか動き方、反応を理解すれば怪我を減らすことが出来ます。

どうしようもない場合もありますけどね・・・手袋して格闘しなければならんこともあるのです。

小さい頃からしっかりとしつけをして、動物病院でもみんなが平穏に治療に協力してくれる動物さんを飼い主さんが教育してくれることを心より祈っております!

 

獣医師は飼い主様の敵じゃない。

今日のブログはこの辺で・・・

ハッピーアニマルを増やしたい。獣医師のいっぺーでした。