ホルモンはカリカリまで焼くよりも、油を感じたい派ですが、量は食べられなくなりました。
昨日はそっちじゃないホルモンの勉強をしてきました。
日常的に出会う可能性のあることが高い疾患を、一度基礎から学ぶというコンセプトの勉強会が有りました。
知識の整理という観点で聞くと、それなりの年数の先生でもとても有意義な講義なので、行ける時は行くようにさせていただいております。
今回は水曜開催でしたので、積極的に参加しました。
うん、頭の中が整理された感じで、とても良かったです。
ものすごく革新的な治療方法とかの話ではなく、基礎からもう一度確認って感じになりましたが、それが大事だなと最近思っています。
10時から18時までみっちり講義は結構疲れますが、インプット、そして何よりこのような形でアウトプットしていくことで身になっていきます。
勉強大事!
一般的にホルモン疾患は、特殊検査の範疇に入ってきて、外注の検査が多く、高価なんですよね。
そのために初期のスクリーニングで出来る限り明確な疑いを持ってビシっと検査しないと、費用敵負担が大きくなってしまいます。
このあたりの機微は結構難しいので、必要だと感じたらしっかりとお話した上で検査を行う強い意志が必要です。
そもそも、ホルモンってなに? って話ですが、基本的には特定の臓器に「働かせたり」「休ませたり」という司令、と考えるとわかりやすいと思います。
例えば体に
①「栄養を使ってエネルギーを作れ」っていう命令、それがホルモンなんです。
②「栄養を蓄えて省エネで」っていう命令のホルモンもあります。
たとえ話ですが、①のホルモンが過剰に出ると、動物は活発になりますが、痩せてしまったりします。
②のホルモンが過剰に出ると、動物は不活発になって太っていきます。
ホルモンの過剰症と言っても、そのホルモンによって逆の結果が起きたりします。
ここらへんが少し複雑だったりしますが、過剰だからなんか活発になっていく、訳ではないってことは知っておくと良いかも知れません。
甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症、副腎皮質機能低下症、糖尿病。
この5つの病気は日常生活でもよく出会うことが多いです。
猫さんが高齢で目がギラついて、毛がボソボソしてきて食べているのに痩せてきたなんてのは典型的な甲状腺機能亢進症。
ワンちゃんが皮膚病が治りにくくて、あんまり食べていないのに太る、甲状腺機能低下症。
毛が薄くなってきてお腹がぽっこりしてきて、めっちゃ御飯食べるし水も飲むしおしっこも大量、副腎皮質機能亢進症。
なんか活動性がなく、ぐったりしたような、一般的な検査で異常もそこまでない、でもぐったり、副腎皮質機能低下症。
たくさん水を飲む、おしっこも大量、たくさん食べるけど太らない、もしくは太っていたけど急に痩せてきた、糖尿病。
すっごく乱暴な印象を話していますが、こんなイメージですね。
普通の血液検査で、そこまで目立った異常(糖尿病は別)がないのに、なかなか治らない症状、そんな時はホルモン疾患を見落とさないようにしましょう!
ではまた!!