冬も本格化してきて、刺すような寒さと、カラッカラに乾燥してきましたね。

皮膚にとって、乾燥は何よりもよろしくないのです・・・

寒さもよくはありません。

皮膚の表面は適切な潤いがあることで、外部からの悪影響を防ぐスキンバリアの力を発揮します。

乾燥はそれらのバリア機能を破壊して、外部からの悪影響が防げなくなってしまいます。

皮膚自体にも感想によってかさかさになって、かゆみを引き起こしたり、新しい健康な皮膚への移り変わり、ターンオーバーがうまく行かなくなります。

動物の身体の保湿は人間みたいに汗など水分でカバーしている面よりも、体表の特に背線と呼ばれる背中に豊富な脂腺という毛穴の横についている場所から皮脂を分泌して、それが身体を包み込んで保湿の手助けをしております。

あまり脱脂してしまうようなシャンプーは、この保湿に必要な皮脂を過剰に取りすぎてしまい、皮膚の乾燥を悪化させてしまいます。

保湿機能が失われていると、身体は

「保湿するために皮脂をもっと多く出さないと!」

と、考えて皮脂を分泌するようになってしまいます。

過剰な皮脂は、脂を好む細菌などを増やしてしまい、過剰な菌に身体がアレルギーを起こしたり炎症を起こしたりします。

皮脂を落とすなら、その後の適切な保湿が非常に大事です。

それに皮脂を作る材料である脂分も食事などから適切な質の高いものを吸収すると更にいいです。

シャンプー剤、保湿剤、栄養的な支え。

これらを適切に組み合わせて、乾燥と戦いましょう!

 

冷えに関しては体表の温度を下げます。

体表の温度が下がると、体温を奪われてしまうので、身体は皮膚を通る血管を細くして血流量を落として体温が奪わることを防ごうとします。

血管が細くなれば、当然血流も悪くなります。

血液の流れが悪くなれば、血液の働きである酸素運搬や栄養の運搬が滞ります。

材料や働くための酸素が足りなくなれば、皮膚の状態は悪化していきます。

新たに作られる皮膚の質も低下します。

質の悪い皮膚はさらに外部からのダメージを受けやすい土壌を作ってしまいます。

冬って・・・・・・怖いですね。

 

健康な子ならそこまで心配することは有りませんが、病気ですでにダメージが有る皮膚の場合は、皮膚を回復するために皮膚の新陳代謝が上がっているので、より多くの栄養やエネルギーを必要としています。

そういう状態で寒さが与える皮膚のダメージは無視できないものになっていくのです。

もちろん、高温は同じようにだめですけど、適切な温度に保てる工夫をしてあげたほうが良いですね。

暖かい室内から急に寒い外に出ると、その温度差は生体に大きな負担をかけることがわかっているので、いろいろな工夫で防いでいきましょう。

 

皮膚にとって厳しい季節ではありますが、適切なシャンプーと保湿、栄養的な支えや、温度管理、これらを組み合わせて、皮膚に厳しい冬を乗り越えていきましょう!

 

ではまた!