いやー、寒くなってきましたね。
私は腰と左膝に爆弾を抱えているので、
しんどい季節です。
腰がしくしくと痛む。
膝がギシギシと痛む。
寒さがきついと、さらにひどくなります。
これ、動物でも一緒です。
体重減少が唯一の解決策なのも一緒です・・・
以前に痛めた関節は、完全に治ってほしいのですが、
慢性疾患化することもあります。
特に腰などの骨が変形を伴う変形性関節症は、
一時的に良くなっても、
構造が変わることはないので、再発します。
寒いと再発しやすくなります。
可能であれば保温してあげて、再発を防ぎましょう。
寒い風が直接当たらないようにしたり、
やけどに注意が必要ですが、加温してくれるアイテムを利用してもいいですね。
あと、急に運動するのは危険です。
思いっきり走り回る前に、
人間と同じようにウォームアップとクールダウンを心がけましょう。
痛みが出てしまったら、
出来る限り疾く病院へ連れて行ってあげてください。
痛みを我慢して変な体勢で過ごしたり、
他の場所に負荷がかかって、
別の場所が病気になったり、
病気が悪化したりします。
投薬にしろ理学療法にしろレーザーなどにしろ、
早期発見早期治療、
痛みは大きなストレスになりますから……
そして、筋肉は裏切らないですが、関節は裏切ります。
一度悪くなると良くなることは有りません。
爆弾を抱えた状態でうまく付き合わなければいけません。
参考までに脂肪は貴方に寄り添って優しく包み込んでくれます。
冗談はさておき、
長く付き合っていくためにはケアが必要ですね。
投薬によって痛みや炎症を抑えたり、
サプリメントで栄養的な補助を足してあげたり、
定期的なレーザーをしてあげたり、
お家でリハビリなどで関節の拘縮を防いだり、
適度な運動によって筋肉の萎縮を防いだり。
ペットの人生と寄り添いながら付き合っていく。
それが大事です。
関節疾患は、時に大きな外科手術が必要なことにもなります。
整形外科は特殊な器具や検査装置が必要だったり、
なんと言っても熟練の技術が肝なので、
私は専門の先生にお願いすることが多いです。
プロの病院に症例を集めることで、
さらに技術の向上が進み、
より高度な治療も可能になる。
地域ごとにそう言った考え方で医療が成長していくのが望ましいと考えています。
年に1・2例の骨折手術で成長しろっていうのは、なかなか難しいです……
お互いに補い合って、獣医療の拡充をすすめて、
飼い主様とペットの健康を支えていけるような仕組みを作り出していきたいです。
飼い主様も、気温変化が激しいので、どうかご自愛ください。
ではまた!!