保険会社明治安田生命さんのデータによると、
症例の9割は通院治療で、
1割が入院治療になるそうです。
病院方針にもよるとは思うのですが、
私もできる限りお家で過ごして欲しい派なので、
入院になるってことは、
入院で対応しなければならないほど深刻な状態であることを示唆しています。
もちろんご家族の要望も汲み取ります。
私自身は、過去に夜中に全身に蕁麻疹が出て、
朝まで点滴を受けたことが唯一の入院っぽい治療でした。
でも、部屋のベッドじゃなくて処置室で点滴されながら壁にもたれかかって寝てました。
入院というよりは、処置が時間がかかるから病院で待機していた。
足が腐りかけた時も、通院治療で処置されました。
そもそも人間の場合は、
小さなクリニックだと入院設備ありませんよね。
動物病院の場合は、余程特殊でなければほぼすべての病院が入院設備があります。
ICUもある病院も増えてきてるんじゃないかな?
入院させて夜間も点滴を流し、
ペットの体位によっては閉塞してしまい、
アラーム音に起こされて閉塞を解除する。
そんな獣医師が世の中には多く居ます。
獣医師が一人の場合は、
昼の仕事をして、そのまま夜に診て、次の日も普通に仕事なんて珍しくありません。
もちろん、夜間を点滴等を流さずに安静にしてもらうだけなら、定期的な観察だけで済むこともあります。
それでも、心は休まりません。
良くなってくれれば、本当に嬉しいですが、
やはり重症であることも多く、
残念な結果になってしまうと、
人間ですので、苦労した分、がっくりときます。
もちろん飼い主様の悲しみを思えば、
そんなことは隠しますが。
獣医師は動物に元気になってほしいと心から思っています。
利権だとかそんなものはありません。
強いて言えば獣医師免許を取らなければ動物医療を生業として仕事はできませんが、
そんなん医者じゃない人が医療行為したら罰せられるのと一緒で、
利権ではないでしょう。
金儲けだ利権だ言う奴らは、やってみりゃいいよ。
ほんとに。
自分の知らないことを利権だ陰謀だで片付ける短絡的な思考をすると、
不幸になるので、本当に止めたほうがいいですよ。
幅広く長期的な思考ができなくて、短絡的で閉鎖的な考え方をする人間を、世の中では馬鹿と呼びます。
皆さんは、是非、馬鹿にならないように、
幅広い知見と、深い考察力を持って、
理性と知性と品性のあふれる、豊かな人生を送ってくださいね。
ではまた!!