2011年3月11日

今から10年前、東日本大震災が日本を襲いました。

もう10年、まだ10年。

ひとによって捉え方は違うと思いますが。

多くの方が犠牲になり、甚大な被害を呼び起こしました。

犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。

 

そして、

昨夜。

またしても福島沖で大きな地震が起きました。

緊急地震警報が鳴り響き、

気持ちの悪い大きな揺れが、長時間続きました。

今回の地震で怪我をなされた方などが出た模様です。

一刻も早い回復を心からお祈りしております。

今回の新型コロナウイルス感染症が広がってきた時に、

非常に懸念されていたことが、

この災害大国と言っても良い日本で、

災害も同時に起きた場合の危険性が言われていました。

避難所などの集団生活。

特に地方での高齢者の方々が集中する。

そういったところで万が一コロナのクラスターが発生した場合。

一気に医療機関の余力が無くなる可能性がある。

という話です。

対案が出せるような立場では有りませんので、

ただただその様な自体が起こらないことを祈るばかりです。

 

ただ、

 

心構えを事前にしておくことで、

いざ問題が起きた時に、

何をしていいかわからず放心してしまう。

ということを防ぐお手伝いは、

動物病院で働く獣医師という立場でできると思っています。

ということで、

ペットと暮らしている飼い主様が、

災害に備えてやっておいたほうが良いことをお話します。

 

1.パッと持って避難できるグッズ

災害が起きて避難しなければいけない。

あれも必要これも必要とかき集めていると、

精神的な余裕がどんどんなくなります。

あれがなかった、これがなかったと、焦ることにも繋がります。

ペットの移動のためのバッグと、

防災セットを用意しておいて、

それを持ってすぐに避難できる。

という準備は非常に有益です。

東日本大震災以降、様々な災害対策グッズ、避難グッズが発売されています。

なにか一つ持っておくだけでも、いざってときのお守りになります。

準備をしておきましょう。

 

2.いざというときのマイクロチップ

窓が割れたり、扉が壊れたり、

大きな災害だとペットが外に逃げ出してしまう可能性もあります。

そういったときに、再会の可能性を高めてくれるのがマイクロチップです。

動物の皮下組織に小さなチップを埋め込み、

専用の読み取り機で読み込むことで、

どこの誰かがわかる仕組みになっています。

どこかで保護され、落ち着いてから動物病院や愛護センターでマイクロチップを読み取ってもらえれば、

飼い主様に連絡が付きます。

転ばぬ先の杖ですね。

 

3.病歴、投薬の管理

これは、難しいですが、投薬がずっと必要な慢性の病気の場合、

何の薬を飲んでいるのか、どんな病気なのかをさっと見せられる仕組みを作るといいですね。

私もブログを書きながら反省しています。

手帳やカードみたいな形でキャリーケースに一緒にしておくと、

いざという時に役立つと思います。

ただ、動物病院も被災しているでしょうし、

人間の医療が優先されてしまうと思うので、

難しい問題ですね。

 

4.避難所の位置や、受け入れ環境の把握

ペット同伴で避難できる場所があるのかどうか、

また、その場所までの距離や道筋の把握。

避難場所はどこかの確認。

普段から把握しておくことが大事です。

もしかしたら災害によって街の風景が変わってしまうかもしれません。

どこへ行けばいい! という目標があることで、精神的な支えにもなります。

大きな公園がどこにあるのか把握しておく。

自分の市や自治体が災害に対してどんな対策をしているのかを把握しておく。

災害が起きてからではできません。

日常にやっておきましょう!

 

このテーマは深堀りするといくらでも出来るので。

とりあえずすぐにでも実行できることからやってみましょう。

とくにキャリーケースと避難セットはAmazonとかでもまとめて買えたりします。

いざ災害が起きたら精神的にも冷静では居られないと思います。

日常の備え、ぜひ見直してみませんか?

 

災害なんて起きないことが一番です。

一刻も早い平穏な暮らしが取り戻せることを祈っております。

ではまた!!