おや?

と思って調べてみました。

・・・嫌な予想はあたり、

甲状腺機能亢進症

疑いです。

とりあえず処方食を開始して、再検査待ちで対応します。

今回は高齢の猫さんに多い甲状腺機能亢進症についてお話します。

 

文字通り、甲状腺という臓器の機能が亢進してしまう病気です。

内分泌疾患、ホルモン疾患で、体の調子を整えるホルモンが過剰に分泌されるために、

必要以上にホルモンの効果が出てしまうことによって起こる病気です。

甲状腺ホルモンが過剰に出てしまうと、

・体重が減ってしまう

・むしろ食欲が増す

・落ち着きがなかったり、活動が活発になる

・毛並みが悪くなったりする

・攻撃的なる

・多飲多尿

・嘔吐

・下痢

ただ、

・元気がなくなる

・食欲がない

なんて症状が出ることもあります。

食欲が有るし、元気に走り回っているので、元気なんだなって思ってしまうこともあったりします。

病気の進行によって元気がなくなったりして、

調べてみたら、食欲や元気が、病気によって亢進していたんだ!

って気がつくこともありますので、注意が必要な病気です。

気になる症状が有れば、かかりつけの動物病院に相談をしてみましょう。

血液の検査と症状を照らし合わせて診断をする事が多く、

治療は食事療法や投薬によって治療をします。

高齢であることから、

合併症などが有れば、

それに対して適切な治療も並行していきます。

 

簡単に言えば、エネルギーを使って身体を活発にさせるホルモンなので、

それが過剰に出ると、

頑張りすぎて、

エネルギーを使いすぎて、

頑張りすぎた各臓器が疲れてしまったり、

エネルギーが枯渇して身体に害を与えてくると思ってください。

高齢であることも、そういった場合にはリスクになります。

高齢者なのにやる気だけはガンガンに引き出されて、

フルマラソン走ったら身体がボロボロになってしまう、

みたいな感じで理解していただけるといいです。

食事療法では、そのホルモンの栄養を抑えることで、ホルモンを作りにくくさせたり、

投薬ではそのホルモンを邪魔する成分を入れたりします。

大本の原因が、甲状腺の腫瘍化など、

いろんな原因が有ることがあります。

そこらへんはきちっと分けて治療していく必要があるので、

かかりつけの動物病院で調べてもらいましょう!

 

高齢の猫さんでは、珍しくない病気です。

そして症状が、一見健康そうに見えてしまったり、

少し毛並みが悪くても、

まぁ、高齢になってきたから・・・

と、見落とされることも多い病気です。

あんまり頑張らせすぎて、ボロボロになってしまってからだと、

治療がうまく行かないことも有るために、

できるだけ早い段階で気がついて、

鬼コーチの熱血指導を止めてあげて、

身体を大切にしてあげたいですね。

 

出来る出来る!! やれるやれる!! とホルモンを出されても、

身体はお年を召してきていますから・・・

無理し過ぎはいけません。

うちの子も、

落ち着いてくれるといいのですが・・・

 

そんなわけで、

この記事を読んで、もしかして・・・

と思ったら、かかりつけの動物病院へ相談してください!

 

ではまた!!