昨夜はWebセミナーを聞きました。

耐性菌についてのお話でした。

耐性菌というのは、

抗生物質など、

細菌をやっつける薬が通用しなくなってしまったスーパー細菌です。

そもそもなぜそんな菌が生まれるのかと言うと、

抗生物質の乱用が原因と考えられています。

細菌としての生存本能によって自らの身体を変化させて抗生物質と戦ってしまった結果なんですよね。

効かない抗生物質を長期間使ってしまったり、

本来使うべき濃度よりも薄い濃度で使ってしまったり、

耐性ができやすい抗生物質を長期間使ってしまったり、

本来なら必要がない抗生物質を使ってしまったり、

いろいろな事によってこの耐性菌が増えています。

これ、その人や動物個人の問題ではないんです。

そういった抗生物質の不適切仕様によって作られた耐性菌は、

その体を飛び出して、他の人の病気の原因菌になってしまうんです。

人の方では非常に問題になっており、

抗生物質の適正使用にはかなり厳しくなっています。

我々の業界は・・・

私も含めて少々認識が甘いんだと思います。

めっちゃしっかりやっている方もいらっしゃいますが、

求められているレベルでやっている方は、うちの業界では少数派になってしまうと思います。

いや、反省しかありません。

私自身も抗生物質をできる限り減らす方向で診療を行って、

消化器疾患では若い頃に比べると随分と抗生物質を出さなくなりました。

一方皮膚診療では、必要であれば使ってきていましたが、

工夫の余地がまだまだたくさんあるなと、

昨日のセミナーで学びました。

がんばります。

 

この耐性菌、もちろんペットの話だけでは終わりません。

このまま耐性菌を考慮せずに抗生物質の不適切使用を続ければ、

2050年には世界が耐性菌に包まれてしまうというデータがあるそうです。

そんな世界になるとどうなるか?

菌による病気にかかってしまえば、

治療方法が無いだけではなく、

医療従事者がその菌に暴露されないために、

今で言うコロナウイルスに対するような対応をしなければいけなくなり、

動物業界だと、耐性菌感染症は全て殺処分となる可能性だってあります。

もちろん、過度に尖った話ですが、

人間社会全体に問題を起こす可能性が有れば、

動物の命は選択されます。

畜産では珍しくのない話です。

畜産とペットは違う! と、思われるでしょうが、

残念ながら、同じです。

現状でも起こりえます。

狂犬病にかかった動物は、殺処分されます。

治療方法がなく、人間に多大なる害を与えるからです。

あらゆる抗生物質が効かなくなってしまった耐性菌も、

同じなんです・・・

 

そんな世界にはしたくないですよね。

これが、タイトルにも在る「未来の動物たちのために」に繋がります。

そして、未来の自分たちのために、子孫のためにも、

抗生物質の適正使用を目指していかなければいけないのです。

手間も時間も、そして費用もかかることかも知れませんが、

これは、絶対に行わなければいけない、未来に対する我々の責務だと、

昨夜のセミナーを見て強く感じました。

まずは、もっと深く学ぶことを始めます。

 

変わるぞ。

 

未来のために・・・

 

安心のために、抗生物質を使っていませんか?

 

いつも自分に問いかけて診療したいと思います。

 

ではまた!!