暑ささん、そろそろ許してくれませんかね・・・

改めて言います。

日本は変わりました。

以前の記憶や経験で暑さ対策をするのを止めましょう。

8月も終わりそうなのに、

とんでもない暑さです。

日が傾いても、

全然涼しくありません。

さらに、

太陽に温められたアスファルト付近は、

しばらくしなければ涼しくなりません。

太陽が出る前か、

日が沈んで十分に時間が立って、

人間が涼しいと感じられる状態になってから、

散歩に出かけるようにしましょう。

僅かな時間だろうが、

エンジンを切った車の中にペットを置いておくのは止めましょう。

太陽が当たる場所に駐車された車の温度は、

たとえクーラーを入れていても、

この酷暑ではどんなことになるかわかりません。

万が一、ワンちゃんが何らかの手段でエンジンを止めてしまったら?

あまりの暑さでクーラーが止まってしまったら?

後悔しても取り返しのつかないことが起きた後では仕方がありません。

やれることはちゃんとやっておきましょう。

どのぐらいの暑さだったら平気かな?

なんてことを考えるより、

できることを最大限にやってあげてください。

熱中症は、飼い主の努力で100%防ぐことができる病気です。

また、

ぶっ倒れるような熱中症ではなくても、

熱による消耗は、ペットにとって喜ぶべきことではありません。

日々の積み重ねで、

持病の悪化や、

体調不良に繋がる可能性があります。

そうならないためにも、

快適な環境での飼育と、

最大限に配慮した散歩などを心がけてあげてください。

何かあってからは遅いんです。

 

一度ゆで卵になってしまえば、

何をしても

生卵には戻せません。

 

致命的なダメージを受けてしまった動物は、

冷却によって一時的に意識を取り戻したり、

状態が回復したようになっても、

生存に不可欠な臓器に、

不可逆的な致命的なダメージをおってしまえば、

必ず死んでしまいます。

どんな治療をしても助けられません。

意識を取り戻した後、

時間の経過でどんどん状態が悪化していき、

そのまま亡くなることもあります。

もちろん、

意識を回復できないこともあります。

 

日本の夏は、過去とは別物になっています。

昔は平気だった。

今までもこうしていた。

環境が変化したので、それらの経験は意味がないです。

ペットも年を取ります。

若い時は乗り越えていたことも、

今は耐えられないかも知れません。

ギリギリの許容できる点まで攻めることに何の意味もありません。

どうか、十二分な安全域をとって、

環境や行動を整えてあげてください。

獣医師の心からのお願いです。

 

もうすぐ涼しくなります。

そういった中で、

ぽんっと挟まる季節外れの暑さにもご注意ください。

 

もう少しです。

涼しくなれば、

またお外で楽しく遊べます。

 

よろしくおねがいします。

 

ではまた!!