私は、ペットショップをすぐに潰せ!
とか、
生体販売を即座にやめろ!!
という考えではありません。
段階的に動物福祉に則って、
人も動物も幸せな環境づくりを目指して、
それに向かって皆で手を取り合って頑張っていきたい派。
つまり、
青臭くて、
温くて、
お花畑な人間です。
実際に前線で戦っていらっしゃる人からすれば、
そりゃあもう、何を甘ったれてゆるいこと言ってんだこいつは!!
とお叱りを受けることは間違いありません。
やっぱりね、
対立を作ることは、
なかなか問題解決においていいとは思ってないんですよ。
いやね、
そりゃあ、子犬工場みたいなところを作る奴らや、
そこで働く人間が明るみに出れば、
怒りでグツグツとマグマが煮えたぎるが如くですし、
これだけの問題が明るみに出ても、
全く問題解決に繋がっていない現実や、
取り締まるべき行政が動かない姿には、
落胆と怒りが湧きます。
ボロボロの動物の姿を見れば怒りと悲しみで涙が出ます。
それでも、
私の戦場は動物病院です。
目の前の動物と、いらっしゃる飼い主様のために日々働くことが、
私の戦いなので、
動物愛護には想いを馳せても、
実働が伴わないので、
理想論を振りかざすことになって、
実戦もしらない青い小僧の戯言になってしまいます。
実際に活動している方々に意見することは、
失礼だろうと思いますが、
やっぱり納得がいかないことには、
意見を表明することがあります。
たとえば、
最近の保護犬活動についてです。
保護活動はとても素晴らしい、素晴らしいけど保護しなければいけないほど悲惨な状態にするブリーダーやらを二度と動物関連の世界に踏み入らせないことをセットにしなければいつまでもボロボロの被害動物を引き取って世話をして、悪徳ブリーダーの枠を開けてあげる手伝いをしてるだけになるから複雑
— 東一平(Ippei Azuma) (@IppeiAzuma) October 11, 2021
こんな感じです。
引き取り屋よりは、優しいご家族と出会えるという点ではいいかもしれませんが、
船に空いた穴を塞がずに水をかき出すような活動、
さらに、善意で引き取ってくださるご家庭に、
フードなどをサブスクで売ってマネタイズするのは、
納得がいきません。
本当に酷いところは、
自分たちの手で繁殖をして、
繁殖犬が用済みになれば保護犬という名札をつけて、
まるで愛護活動をしているかのように喧伝し、
フードのサブスクで利益を得る。
なんて、悪魔の所業を行っているところもあると噂に聞いています。
本当に、人間はどこまで悪辣になれるんだと涙が溢れます。
私は、そんな活動の片棒を担ぐのは絶対にごめんです。
表面上はいいことをやっている風で、
実際には継続した不幸な子を生み出すシステムを支えているなんて事が起きています。
保護活動をするのなら、
ぼろぼろな動物を作り出す場所を破壊していく行動とセットでなければいけません。
そんな人間たちを動物関連の社会からきちんと排除できる仕組みが必要です。
せっかく動物の愛護及び管理に関する法律というものが、
だんだんといいものに変わっていこうとしているのですから、
ぜひ、そういった取り組みも組み込んでもらいと思っています。
やれることを粛々とやっていく。
その積み重ねの先に未来が有ると思います。
動物愛護の前線で戦っていらっしゃる人も、
動物たちの幸せな生活と健康のために戦っている人も、
敵じゃありません。
公衆衛生を支えている人間だってそうです。
動物と人間の社会を守るために、
立場は違えど一生懸命戦っているんです。
敵を間違えないでください。
広い目線を持ってください。
正しい知識を得てください。
動物のためにと言う思いは一緒です。
短く、それっぽい安易な答えのようなもの、
上辺は良さそうなわかりやすい嘘に騙されないでくださいね。
敵を誤って味方同士が対立しても、高笑いしているのは敵です。
愛護を利用し、動物を利用して、私腹を肥やそうとする本当の敵に操られないでくださいね。
最後は陰謀論みたいになりましたが、
きちんと相手の言葉にも耳を傾けましょう。
品性と、知性と、理性を捨てないでください。
人間は考えることが出来ます。
正しい知識を持って、深く広い思考を持って、動物のためになる行動を選んでいきましょう。
皆様、本当にお疲れ様です。
お互い、頑張りましょう。
ではまた!!