よくワンちゃんとかが首をかしげる仕草ありますよね?

なに?

みたいな感じで。

可愛いですよね。

そうやって、反応として首が傾けるなら良いのですが、

なんでも無いとき、歩いているときにも首が傾いている場合、

それは神経症状の一つである斜頸かもしれません。

ワンちゃんを正面から見て、

常に左側が下に傾いている。もしくは右に。

目を水平に出来ないでずっと同じ角度で傾いている。

そんなときは斜頸を疑います。

頭が傾いたまま元の状態に戻せなくなってしまう症状で、

傾いている側の脳内などに原因が有ることが多いです。

耳の異常がある時に、幹部の有る側に傾いていることもあります。

顔の表情の筋肉や、目の瞳孔のサイズや動き、光への反応などを注意深く観察して、

原因を探っていきます。

場合によってはMRIなどの高度な医療が必要なこともあります。

ちょっとふれた瞳孔の大きさも神経の診察には大事です。

そして、お家でも気がつけるサインだと思います。

ワンちゃんも猫ちゃんも、

明るいところでは目の黒い部分、

瞳孔が狭くなって、

暗いところでは広くなります。

獣医師がペンライトを目に当ててみているのは、

目の構造と同時に光に対する瞳孔の反応を見ていたりします。

あんまり強い光を当てるのは止めてほしいですが、

お部屋の明暗に対しての目の開き具合を見ることは、

そういった神経症のサインに気がつけるかもしれません。

注意してみてください。

余談ですが、

動物を撮影する時にフラッシュを炊くのは止めましょう。

特に、うさぎはフラッシュ撮影で死にます。

絶対にやめましょう。

動物園や牧場でも、

動物の撮影にフラッシュは使わないでくださいね。

よろしくおねがいします。

閑話休題。

普段耳が立っている子だと、

片耳だけ垂れ下がったり、そういったことが続いていたら、

なにかあるかもしれません。

もちろん、ぶんぶんと顔を振っていたり、

後ろ脚で執拗にかこうとしてたりするのも、

何らかの異常がある可能性があります。

同じような行動でも、

耳が原因のときも、

口が原因のときも、

目が原因のときも、

その他の原因が有ることもあり、

よく見ないといけないので、

変だなと感じたらすぐに診せてください。

気が付きにくいことも多いですから、

違和感ぐらいでも相談していただけると助かります。

 

症例写真を探したのですが、上手いものが見つからずにわかりにくい説明になってしまってすいません。

日常の診療で役に立ちそうなものは、

カメラで撮影する癖をつけたいと思います。

今後とも宜しくお願いいたします。

 

ではまた!!