今回は最近読んだ一冊の本をご紹介したいと思います。

 

まんがで読む 

はじめての猫のターミナルケア・看取り

猫びより編集部(著), ななおん (イラスト), 小野崎 理香 (イラスト), 古山 範子 (監修), 西村 知美 (監修)

 

こちらの本、妻が買ってきてくれたので読んだのですが。

号泣しました。

正直、最初に読んだときは最後まで読むことが出来ずに、

マスクをぐしょぐしょにして鼻をすすって中断しました。

愛するペットの最後のケアが飼い主様の目線で描かれており、

私も獣医師ではあるものの、イチ猫飼い主ですから、

もう、ぐわんぐわんに心を揺さぶられました。

もちろん、ただ泣いただけじゃありません。

この本の内容が、本当に大事だよなぁ・・・と思うことが多かったのでおすすめなのです。

細かな内容は当然書きません。

この本、猫の飼い主様にはもちろんなのですが、

動物を飼育されている全ての飼い主様にとって、

ペットが元気なうちに読んでおくのがいいんじゃないかな、と思いました。

ペットの死と向き合うということは、

非常に辛いことですが、

本当に大事な話です。

そして、

急にその時が訪れてしまえば、

たぶん、パニックになると思います。

この本は、

一つの備えの心構えの助けになる。

私はそう感じました。

 

この主人公の猫ちゃんは腫瘍性の病気でした。

改めてガンというものは、

残酷な反面、

なくなるという状況までに、

時間をおいてくれる病気だなと感じました。

すこしづつ死というものと向き合って、

その時を迎える人間側の準備が多少なりともできる病気だなと・・・

死はすべての生物にかならず訪れるものです。

ある日突然振り下ろされる死もあれば、

少しづつ足音が聞こえてくるような死もあります。

それは、誰にも選べるようなものではなく、

避けることが難しいこともある。

死を前にして、生物はみな平等なんだなと改めて思わされました。

仕事柄、どうしても普通の人に比べるとそういったものと向き合う回数は多くなります。

どんな状況であっても、一つとして同じことはないし、

そこに様々なストーリーが存在している。

そういったものを、いつまでも心から失わないようにしようと改めて思いました。

 

ようやく最後まで読むことが出来て、

改めて、特に多くの人に持ってほしいなという考え方が、

多くの後悔を積み上げて、亡くなった子を

可愛そうな子にしないでほしい。

一緒に過ごした素敵な時間を大切に、

幸せだった子だと見送ってほしいな・・・と感じました。

そう簡単に行かないことも痛いほどわかります。

獣医師として、理不尽とも思える急な別れに多く立ち会っていますから。

それでも、

できることならば、

幸せだったと、ペットを送れるような手伝いをできるような獣医師でありたい。

そう、強く決心しました。

 

いや、本当にこの本と出会わせてくれた妻には感謝です。

こういった本はなかなか読むのが怖くて敬遠しがちなので、

いや、読めて、良かったです。

 

前にも書きましたが、私は難儀な性格をしているので

自分の飼っている猫がどんな亡くなり方をするのかを想像して、

泣いてたりします。

でも、この本を読んで、

もう少し前向きに今の時間をめいいっぱい心のノートにとどめて、

たっぷりと猫にかわいがってもらおうと思いました。

 

 

こちらアマゾンアフェリエイトのKindle版になってます。

紙の本は切り替えて購入されてくださいね。

 

思い出しながら書いてても、泣きそうです。

でも、本当にいい本でした。

よかったら、読んでみてくださいね。

 

ではまた!!