毎日暑いですね。

熱中症には気をつけましょうね。

私は熱中症注意喚起BOTのようなものなので

毎日X(旧Twitter)で注意喚起をしております。

日本の天候は様変わりしているので、

過去の記憶で暑さ対策をすると

最悪動物が死にます。

本当に気をつけましょう。

 

今回は、ネット上にはびこる

正しい答え風な雑で残念な断定的な危険な情報

について話したいと思います。

私も何度もこの話をしているので、

ピンッ!!とくる方が、多くいてくれたら嬉しいです。

「猫は〇〇だっ!!」

「この餌は危険!!」

「犬の躾はこうする!!」

「こんな獣医は危険だ!!」

「ワクチンの新常識!!」

「癌の治療はこれ!!」

「ペットフードが危ない!!」

「分子栄養学!!」

「デトックス!!」

「高濃度ビタミンC!!」

「レイキ!!」

「波動!!」

ネットで情報を探すと、一度は目にしたことありますよね。

ブログだったり、ランディングページ(商品宣伝用の縦長のやつ)、Youtube、インスタなどのSNSなどなど

思い当たりますよね?

まず大前提をお話します。

こういった扇動的なタイトルを付けて、

最終的に自分が売りたい商品に誘導する物は、

全て宣伝であり、内容の信憑性は非常に低いです。

次に、自分のインプレッションにつなげて広告収入を得る形も同様です。

お金のために強い言葉で人を引き付けることだけを考えていますので、

その内容の信憑性は低いです。

そして、基本的に、

この様に、複雑なこの世の問題を雑にまとめて

答えのような物を安易に与える情報は、

価値が低いです。

特に情報者の思想が強い場合は、

その思想に沿った情報を欲しい人がターゲットなので

事実であろうがなかろうが、

そういった属性の人が、

正しいと言って欲しい。という気持ちを利用しています。

そこには、

承認欲求とか帰属意識で情報が作られ、

結果として飼い主様が不幸になろうが、

動物が不健康になろうが知ったことでは有りません。

注意してくださいね。

 

インターネットというものが発達したせいで、

たくさんの情報を得られるように成りました。

そして、その情報をどう使えば利益につながるのか

どういう形を取れば多くの人に情報を届けられるのか

そういう事が研究されました。

結果として、

情報を知りたがっている人が、

知りたいと思っている形で届ければ一番いい。

その情報が正しいとか正しくないではなく、

調べる人が求める事を言ってあげれば良い。

という、なんとも無責任な方法が有効になってしまっています。

 

ワクチンが嫌いな人には

「ワクチンは毒だ!!」

という情報が

獣医師が嫌いな人には

「獣医師は利権を得ている!!」

という情報が

狂犬病を打ちたくない人には

「狂犬病は日本で発生していないので必要ない」

という情報が届くようにプログラムされています。

ははは、ウケる。

 

めっちゃヤバいですよね。

これらの情報に真偽が検討されることは殆どありません。

Xなんかだとコミュニティノートという仕組みによって

間違いが正されることもありますが、

個人のブログやオウンドメディア、SNSにそんなものはつきません。

言いたい放題、言ったもの勝ちです。

 

あえて言いますが、情報発信者に都合がいい嘘を信じる人を集めて、

サロンなどに閉じ込めれば、

その人達はまさにネギを背負った鴨です。

外の情報は間違っている。

貴方は間違っていない、

同じ考えを持つ人々とだけ仲良くしていこう

今度講演会があります、参加費を払って一緒に講演会を作り出して盛り上げましょう。

懇親会に参加するプレミアムボランティアは3万円です。

今度本を出します。

この本を販売する権利を50冊10万円です。

こんな感じではめ込んで、後は宗教と同じです。

 

情報発信にある程度責任感を持つなら、

特に医療系の情報を発信するなら、

言えることはただひとつなんです。

きちんと患者を見てくれている獣医師によく相談して

一緒に決めてあげて下さい。

もし不安があるなら、セカンドオピニオンなど、

きちんと患者を診てくれて判断をしてくださるかかりつけの獣医師の言葉を信用して下さい。

としかいえないんです。

それくらい、一人の患者を取り巻く環境や、

その患者の状態は複雑なんです。

責任を持ったアドバイスをするなら、

お答えできない。

としか言えないんですよ。

もちろん、患者様の健康状態に深刻な影響を与えないように十分留意しながら

ご相談に乗ることは可能ですが、

最終的にはしっかり診てもらって、その子に適切な事をしてあげてください。

コレしか無いんです。

 

断定的な答えのようなことを言う人は、

一見頼りがいのある人に見えます。

しかし、実際には無責任なんです。

 

ペットの健康のためにも、

かかりつけの獣医師といい関係を築いて

なんでも聞けるようないい関係を作りましょう!!

 

ではまた!!