丸一日脳みそをフル稼働させて講義を聞いてきて、その熱量によって脳みそがオーバーワーク状態で本日少しぽわーっとしてます。

やはり夜間救急の第一線で戦っている人たちの凄まじい熱は凄い! 語彙がおかしくなるくらいすごかったです。

そして、確信しました。夜間救急はマンパワーです。

常にエマージェンシー、緊急な症例に対して最大限のパワーを出すなら人数という要素が絶対に必要です。

一症例に対して獣医師が1人、看護師3人(処置補助二人外回り一人)は最低必要でしょう。

この状態で次から次へと症例が運び込まれてくる・・・

3チームは必要でしょう。獣医師3人、看護師9人、そして受付1人。

つまりそれだけの人的要因を揃えなければいけません。

そこには人件費が発生します。夜間ですから最低でも通常の1.25倍です。

もし、昼間の診療を行っていて残業で行っているなら1.25+0.25で1.5倍の賃金が必要です。

最低賃金で話すのはアレですが、わかりやすいので最低賃金より少し高い時給1000円で話します。

夜間を22時から7時(実働8時間、休憩1時間)とします。

夜間専門の人を雇った場合1250*8*13=13万

一日の人件費で13万、実際には獣医師と看護師と受付ですから最低賃金ではないですよね・・・

2500*8*3=60,000 (獣医師が時給2000円というのも悲しい話ですが・・・)

1500*8*9=108,000 (看護師さん時給1200円・・・)

1250*8*1=10,000  (受付の方が1000円) 

こんな募集で人は来ませんけどね・・・まぁ机上の空論的な話です。

合計178,000円、これ、人件費だけですからね一日の・・・

月給にすれば獣医師は42万、看護師25万2千円、受付21万。

さらにスタッフには休日を与えなければいけません。

週休二日与えるためには獣医師は5人、看護師は13人、受付は2人雇う必要があります。

さぁ、月の人件費はどうなるでしょう。

210万+327万6,000+42万=579万6,000

5,796,000円です!!

実際は、こんな条件じゃ人が来ません。もっとです。

さらに社会保険や厚生年金などもしっかりしなければいけません。

さらに言えば、夜間の仕事を週休二日で行うと体調を壊すので週休3日であることが多いそうです。

さらに施設や設備などや経費もたくさんかかります。

いかに夜間救急が困難かわかっていただけますでしょうか?

人材を確保した夜間救急がどれほどの苦労をされているのかの一つの指標としてお金の話をしましたが、働いている人は人間ですから・・・

世の中には昼間の仕事をしたあとにそのまま夜勤をやっている獣医師や看護師もいらっしゃいます。

院長だと夜間診ても別に給料が増えたりはしません、だからこそ院長が無理をすることが多いんです。

一人でやっているうちみたいな病院は、完全に寿命か何かを消費してやるしか有りません。

 

さて、何が言いたいか書いている自分もわからなくなってきました。

夜間をやってくださっている方々には頭が上がりません。凄いことです。

出来る限り日常の状態を把握して計画的に病気と付き合えたらいいんですが・・・

本当に突然降りかかる災難というものはありますからね。

出来ることはやって、病気にさせない健康管理をしていきましょう!