前回のうんちがゆるい、下痢してるで下痢のお話をしたので、その流れで今回は吐き、嘔吐です。

嘔吐、口から食べたものや胃液、泡、血などを吐く事を指すと思うのですが、実は二種類あります。

嘔吐・・・食物や胃液などが何らかの原因で消化器運動が更新して口から逆流すること

突出・・・口に入れたものが反射的に即座に口から逆流すること

吐き方を正確に教えてもられるとこの2つの区別は出来ます。

考えられる病気が変わりますので、どうか状況や様子は正確に獣医師に伝えていただけるとありがたいです。

そして、ここでもうまとめ。

元気消失を伴う、1時間以内に複数回吐いた場合、一日で3回以上吐いた場合には出来る限り早く病院へ行きましょう!

うーん、でも吐きはわかりにくくて重い場合もあるので、できれば吐いたら病院のほうが良いかも知れないです。

猫で明らかに毛玉で食欲元気ばっちりとかなら様子を見るのも良いかも知れませんが・・・

 

と、言うわけで。嘔吐。

基本的に胃の運動によって胃内の食物を食道を通して口から逆流させることで、腎機能不全による尿毒症、肝機能不全などによる代謝不良などによる毒物の蓄積、胃炎、胃潰瘍、十二指腸などの腸管の閉塞、異物による閉塞も有れば腫瘍性の病変による閉塞など多岐にわたる原因が存在します。

まぁ、難しい話は獣医師が考えることでなんとかしましょう。

嘔吐は消耗も大きく出来る限り早く止めてあげることが大事で、とってもいい制吐剤が出たおかげで中枢から吐き気を止めることが出来ます。

 

が、

 

原因を確かめずに吐き気だけ止めると、本当の原因がわからなくなり、全身状態が悪化してしまうこともあるので、やはりしっかりと診断をつけて適正な治療をするのが原理原則です。

血液検査やレントゲン、バリウム検査が有効な場合も多いですね、そしてバリウムは傷んだ消化器をコーティングする治療の役目も果たす場合があります。

急性嘔吐で一番怖い一つに急性膵炎があるので、その点はしっかりと評価することが望ましいです。

 

絶対にペットに揚げ物などの脂が過多な食品を与えてはいけません。

本当に、絶対に駄目です。

あと、異物!

異物は飼い主の努力で殆どを防ぐことが出来ます。

どうかどうかお気をつけください、思ってもみない物を彼らは口から飲み込みます。

以前に話した 紐状異物 も代表的な異物ですので・・・

 

腎機能不全や肝機能不全のかなり進行した場合に嘔吐が出てくる場合があります。

急性腎不全などに伴うものは治療によって腎機能が回復するので、それに伴って嘔吐が治療されていくので良いのですが・・・

慢性病変の内臓に付随する嘔吐、悪寒などは根本的に解決することが難しいために、時に動物を苦しめます。

一部腫瘍病変でもそういった状態になる場合があります。

取れる選択肢の中で、出来る限り皆が辛くない選択肢を取ることが必要な場合もあるので、そういった時は獣医師とよーく話し合ってください。

 

病気の基本は早期発見早期治療です。

この記事が飼い主様により良い情報を提供できていれば幸いです。