目が赤い。目をしょぼしょぼしている。目やにが出る。涙が出る。涙やけがひどい。目が腫れている。目が小さくなっちゃった。変な膜が出ている。目のフチにおできみたいなものがある。目の中になにかある。目が白くなった。目の中に黒いものがある。目が飛び出した、などなど・・・
眼に関わる症状はたくさんあります。
基本的な考え方として位置で分ける考え方があります。
1.眼の外の問題(変な膜が出ている、眼の縁におできがある、涙やけなど)
2.眼球の表面の問題(眼が赤い、表面が凸凹している、眼が濁っているなど)
3.眼球のやや浅い場所の問題(眼の中になにかある、眼の中に黒いものがある、なんか中で濁っている、出血している、眼が白いなど)
4.眼球の深い場所の問題(眼が腫れている、小さくなる、眼が見えないなど)
5.それ以外の場所が問題の場合(眼が飛び出してきた、まぶたが垂れ下がって左右で表情が違うなど)
それぞれを解説して各論へ行くと、どう考えても飼い主様向けの話ではなくなるので、飼い主さんが知っておくと良い情報を話します。
まず、眼の症状は時に急性に進んで、そして不可逆的、つまり、元の状態に戻せないタイプの病気があるので注意が必要ということ。
例えば緑内障、急性に起きると眼が赤くて痛がって場合によっては眼が腫れますこれ、時間が経つと失明してしまって、元には戻せません。
外傷で眼が傷ついて内部のものが出ているような状態も、急がないと眼がしぼんで摘出するしか無くなってしまいます。
白内障も進行すると外科手術以外に良くする事はできません、白内障は進行を抑える治療が一般的な病気ですね。
やっぱり大事なのは早期発見早期治療なんですよね・・・
すべての病気にも言えるんですけど、特に早めに診せてもらって治療したほうが良いですね。
自分が結膜炎になったときもだらだらとごまかしながら病院に行かなかったら結局二週間以上も点眼をするはめになりました。
眼は検査に特殊な機械が必要なこともあるために、専門医やもう少し設備の整っている病院を紹介することもあります。
点眼って難しいですよね。
ワンちゃんネコちゃんは必ずしも協力的でないこともありますし、上手くさせないという方も多いです。
優しくなでながら上のまぶたを斜め上に引っ張って白目に後方から点眼を落とすというのが良いのですが、私がブログ力が上がってきたら動画かイラストか何かでいつの日か紹介します。お待ちください。
目線とか視界に点眼薬を見せてしまうとあっという間にさせなくなっちゃうので、出来うる限りごまかすことがテクニックですよね。
前後にご褒美を上げるのも良いテクニックです。
眼の病気に見えて他の全身性疾患の症状の場合もあります。
奥が深いですね・・・
眼科診療も研究発達してどんどん新しい知見が出ているのでしっかりと勉強してついていきたいと思います。
診療設備投資は、今の現状だと難しいので、いつの日かもう少し診断検査出来るようにしていきたいとは考えています。
そして、いずれ各論的な話もしていきますね。
大事なのは変だと思ったらすぐに見せていただくこと!
宜しくおねがいします。