本日6月30日。絶賛暗い空。雨です。
今日、きついっすね・・・いやーーー、苦手な天気だ・・・雨自体は嫌いではないのですが、低気圧+湿度で膝や肘の古傷+最近の傷がシクシクするし、なんとなーく気分が暗くなりガチでぼやーーーっとした倦怠感と気分が貼れない感じが最高に低気圧爆弾が炸裂した感じですね。
人間と同様ペットさんもこういう天気の時に謎の体調不良になります。
きっとおんなじような気持ちなんでしょうね。
基本的には止まない雨はない、みたいな感じで天気が良くなることを待つしか無いのですが、ひどい下痢や嘔吐、明らかにぐったりしている場合などは対症療法をしっかりとやらないと思わぬ大病につながってしまうかも知れません。
それに、本当に低気圧のせいではない可能性もありますので、基本的には変だと思ったら動物病院へ。
湿度が高いと思わぬ落とし穴があったりします。
薬が、湿気っちゃうのです・・・
動物病院から出す薬は割られていたり、飲みやすくするために粉にしたりして出されていることが多いですよね。
じつはこれ、あんまり良いことじゃないんですよね。
本来薬は1錠を飲むことが想定されており吸収など全て考えて作られているので、錠剤を割ったり粉にする行為は薬の効き目を落とす行為なのです。
とはいっても、加工して使わないと用量的に難しい、投薬が難しいこともあり、各獣医師が個人の裁量で薬を加工して出しているのが現実です。
包装から出された薬は環境の影響を受けることになります。
そしてこの時期に非常に厄介なのが湿気ですね。
薬が湿気にさらされると、最悪薬効を失います。
理想を言えばきちんと包装された状態でお渡しして各家庭であげる時に割っていただいて残りは捨てる。なんだと思います。
私は冷やして良いものなら冷蔵庫保存か安定しているなら冷凍庫保存をお勧めします。
冷凍庫はあまり開け閉めがあると逆にビショビショになるので冷蔵庫のほうが安定するかも知れないですね。
薬のよっては常温保存の薬も多いので獣医師にきちんとご相談ください。
もう一つ、ちょっと気になったので治療費についてのお話をさせていただきます。
当院はどうも治療費が高いという書き込みをされることが多いみたいです。
正直、うちは業界全体から見て決して高くはありません。
動物病院は高いという書き込みもそこらじゅうで見かけます。
そもそも、治療費が高くなる理由は簡単です。
症状が重いからです。
軽い症状なら安い治療費で済みます。
つまり、ほんの少しおかしいな? と思ったらすぐに動物病院へ行くようにして早め早めの対応をすれば治療費は安くなることがほとんどです。
もちろん、非常に発見しづらい病気や、突然起きる外傷や発作のような病気もたくさんありますから一概には言えませんが、多くの場合、なぜもっと早く来てくれないのだろう? そう思わざるを得ないことと出会うことが獣医師の皆さんの素直な感想だと思います。
「3ヶ月前から食事が減って体重が減ってとうとう一週間前に何も食べなくなって今日は朝から吐き続けて息も絶え絶えなんです」
・・・これ、別に特殊な例でもなんでもなく、よくよく出会う日常なんです。
たぶん獣医師の方や看護師の方はこれを読んでうんうんうんうんうんとうなづきが止まっていないでしょう。Twitterに書けばいいねを貰えると思います。
「三ヶ月前に来て!!」
お願いです。本当に。
全獣医師と看護師の心の叫びです。
ペットの一番近くに居る飼い主さんがかかりつけ医としてペットの変化に気がついて獣医師にバトンを早い段階で渡してくれる。
そんな社会になってくれることを心の底から願っています。