ここ最近、薬物や消耗品などの値上がりが続いています。

そのせいでまとめ買いされたりして欠品もちらほら。

まとめ買いしても使い切れなければ死に在庫になりますしね・・・

海外メーカーは売上が落ちると値上げしますからね。

考え方が日本と違います。売れるものっていうのは需要があるんだから高くしても売れるので値上げするんです。

売れないものを値下げして売ろうとする日本でよくあるやり方はひじょーーーーーーーに頭が悪いです。

どうしてアタマが悪いのか、あまりにひどい値上げの連続でムカついている院長が愚痴をブログに吐き出します。

 

例えば、原価が80円の物があります。

現在これを120円で売っています。

しかし、あまり売れません。

ここで日本的やり方では100円にして売ろうと考えます。

120円の物が100円になったので少し売れるようになりました。売れるようになったから良かったですね。

ではありません。

原価80円のものを120円で売っていた場合、純利益は40円です。(細かいことは全て無視します)

しかし、100円で売ったら純利益は20円です。

つまり、倍の数が売れないと同じ利益を確保できません。

倍の数を売るというのは労力も倍になります。

つまり、従業員の負担が増えます。

これが値下げです。

さらに、値下げにはもう一つの弊害があります。

ライバルの存在です。

ライバルが99円にしたらどうでしょう?

値下げの大原則は一番以外は負ける。です。

つまり、一番を目指して値下げ合戦が始まります。

そして、値下げの行き着く先は人件費の削除、原材料の劣悪化、サービスの低下です。

安い人件費でボロ雑巾のように働かされた従業員は、安いものしか買うことが出来ませんから、他のサービスでも安価を求めます。

これが螺旋階段を転げ落ちるように連鎖しているのが今の日本社会です。

 

では、海外式、値上げはどうでしょうか?

120円で売れない商品を160円に値上げします。

もちろん以前よりも売れません。

しかし、利益的に考えれば半分の数を売れば同じ利益になります。

従業員からすれば、半分の客に対して上質な接客などを行える余裕を持てるので、そこで付加価値をつけられます。

物販だとイマイチイメージしにくいですが、私達のような診療、治療といった処置では、もっと丁寧にお話をしたり、一つ一つの処置や検査などを丁寧にお話して提供することが可能になります。

また、価格が上げることでより品質の良い原価のものを使うことが可能になります。

より高品質で高価値なサービスを受けることが出来る。

ただし、客の数は減ります。逆に減らないと高価値なサービスは出来ませんから。

そして、高い利益を得られれば従業員の給与も上がります。

高い価値を産み出す従業員は生産性も高いのですから当然です。

高い給与をもらった従業員は、他のサービスの良い顧客となります。

この状態が連鎖すれば、全体の経済活動が活性化されます。

 

もちろんこんなに単純ではないのですが、値下げがいかに経済活動にとって問題があるかわかってもらえれば嬉しいです。

ただ、高価値を提供できる従業員というのは能力を求められます。

安価な物をただ捌くだけの従業員のほうが仕事がきついですが求められる能力は低くなります。

このあたりのシビアな考えは日本人として受け入れ難いことは非常にわかります。私もそうです。

それでも現実はそんな日本人的な優しさとでも言えばいいのか、そういった物を許す余裕がどんどんなくなっています。

その結果が終身雇用の崩壊と年金問題などに現れているのだと思います。

人口が減少して高齢化社会になっていく日本の現状をきちっと理解して正しい現状理解をして、今何を自分が学んで身につけるべきなのかをそれぞれが自分自身で手に入れねばならない社会になっていくのです。

 

なんか、いらいらして書きなぐりましたが、これは現実の一部分であることは間違いないと思います。

自分自身で社会の情報を取りに行って、まずは知っていきましょう。自分自身に被害が来る前に備えていきましょう!

決してテレビで見ただけとか新聞を読んだだけとかどこかの誰かが言ったことを鵜呑みにして受け身で情報を得るんじゃなく、自分が動いて受動的に情報を集めて、自分の頭でその情報の正否や意味を考えて自分なりの行動の指標にしていきましょう!

皆で頑張れば怖くない!

未来は僕等の手の中!

Twitterでも書きましたが、他者を口汚く罵るような、そんな人に非ずな行動を取るようなところに落ちてはいけません。

人間として、誇り高く、品格を持って知的に生きましょう! それが私の矜持です!

(と、さんざん言い訳を書きましたが、たぶんいろいろなものが適正価格になります。企業努力は限界があります・・・ごめんなさい)