この度、令和元年7月15日に料金の抜本的な改定をさせていただくことになりました。
全ての原因は私、院長のせいです。
院長の商才のなさが全ての原因です。
動物病院を取り巻く環境の変化、働き方改革を始めとする労働条件などの変化、度重なる消耗品を始め様々なものの値上げなどになんとか耐えてやってきました。
しかし、このままでは当院は病院を畳むことになります。確実に。
なんとか病院を続けていくためには、苦渋を飲んですべての項目の料金を適正価格へと価格改定させていただきます。
インターネットの評価などで、当院は高い病院と言われていますが、たぶん主観的評価でしょう。
当院はむしろ転院症例の場合、安いと言われることが多いです。
これは、はっきり言って何の自慢にもなりません。
従業員の生活を守るための雇用状態の維持もできない、経営者としては失格だと深く反省しております。
意識ばかり高くより良いものを導入し、その投資に合わせてきちんと対価をいただいて組織を継続させなければいけなかったのに、そういった経営者的な視点が欠落しており、ただいち獣医師として診療だけに目を向けていました。
結局私も従業員の幸せも私自身の家族への幸せを顧みること無く、独りよがりのええかっこしいな仕事を続けていった結果、この様な状態になってしまいました。
飼い主様からすれば、突然の価格改定に憤りを感じられる方も多いかも知れません。
その全ての原因は私にあります。
どうか受付でスタッフに当たったりすることはお止めください。
全て私に吐き出していただきたいです。
それでも自分の信念は曲げられません。安いことには必ず訳があります。
こんな状況下でも、使用する機材の質を下げて値段を維持したりとか、手間を減らしてコストを減らすという方法ではなく、現状の自分が許せるレベルの医療提供を諦められない、なので価格を適正な価格にするという、対人商売的に見れば愚かな青臭い信念を貫く私が全て悪いです。
これからは、少しでも良い獣医療を継続できる形で皆様に提供する責任をしっかりと抱いて、仕事をしていきたいと思います。
動物たちの健康のため、これからもがんばります。
よろしくお願いいたします。