暑い。 

 

冗談はさておき、本当に日本の気候は変わってしまいました。

日中だと日陰だろうが風が吹いていようが蒸し風呂のようです。

もちろんペットにとっても灼熱な環境であることは間違い有りません。

絶対に日中の散歩は止めましょう。虐待です。いや、殺動物未遂行為、未遂で終わってくれればいいですが・・・

日が出る前の早朝、もしくは日が沈んでアスファルトや地面がきちんと冷めた後に散歩をするならしましょう。

絶対に自分の手でアスファルトを触れて、身をかがめて動物がいる高さの温度がしっかりと低下していることを確認してから散歩するようにしましょう。

もう何度このブログで言ったかわかりませんが・・・

 

ゆで卵は生卵に戻すことは出来ません!

 

タンパク質は熱によって変性してしまったらどんなことをしても治すことは出来ません。

治療方法なんてありません。

熱中症の治療は体温を下げる処置をして点滴をして水和をかけるだけです。

あとは死に至らないダメージであったことを祈るだけです。

無力なんです。

もちろん点滴はやらねばならない大事な治療ですが、一番大事なことは熱によるダメージが致命傷で無いことです。

治療方法による差は出ません。

熱中症によるダメージの大小だけが問題になるのです。

つまり、熱中症は、熱中症にさせない以上の対応は有りません。

 

散歩だけじゃありません。

家の中も数年前とは違います。

クーラーなしでは生きていけません。

風が通っても意味がありません。熱風が混ぜられているだけです。

物凄く川のそばとか緑が豊かで明らかに涼しい風が入るような特殊な場所なら例外かもしれませんが、そうじゃなければまずクーラーは必須です。

クーラー病とかいう体調不良が心配かもしれませんが、起きることは胃腸障害程度で済みます。

熱中症は死にます。

繰り返します。熱中症は死にます。

出来ることを全てやってもかかってしまったのなら良いですが、やれることをやらずして病気にしてしまったのならそれは飼い主の責任です。

あえて厳しくいいますが、事実です。

もし、熱中症にしてしまったら、ひどい場合は愛するペットの遺体と対面することになるか、死へと向かうペットを見ているしか無くなります。

どうしてここまで厳しく言うのかは、獣医師は熱中症で亡くなる動物を診ているからです。

体温を下げて一時的に意識が回復した動物が、どんどん状態が悪化していき、最終的には亡くなってしまう。

そういう経験をしてきたから、防げることは防ぎたいのです。

予防できる病気は予防しましょう。

本当に心の底からお願いします。

 

私のブログの影響力なんて微々たるものですが、どうか少しでも多くの飼い主様に届いてほしいです。