朝から二重美容整形手術が30万というCMを見て驚きを隠せないでいますが、

毎日本当に暑いので、絶対に日が出ている間や、アスファルトが暑い間には散歩には行かないようにして、

家の中もしっかりとクーラーを使って動物が快適な空間を作る努力をしていきましょう。

 

挨拶のように熱中症対策を書きましたが、今日のブログの内容は話したことは驚くほど相手には伝わっていない。

ということについて話したいと思います。

 

自分では伝えたつもりが、相手にはこれっぽっちも伝わっていない。

そんな経験ありませんか?

または、自分ではそんなつもりで言っていなかったのに、全く別の内容で相手に伝わっていた。

そういう経験ありますよね?

 

結論から先に行ってしまえば、言葉というものは相手に伝わらないものなのです。

身も蓋もない結論ですね。

それでは困ってしまいますよね。だから私達は言葉が正確に相手に伝わるためにたくさんの工夫と努力を行うのです。

 

動物病院で言ったことが伝わっていないこと、日常茶飯事で起きます。

例えば、

 

「薬を飲んで状態が改善しない、もしくは状態が悪化する、

薬が飲めないなどなにか問題があったら必ず病院に連絡してください」

 

当院では、診察室で私が一度、薬の説明の時にスタッフが一度、会計が終わった段階で一度この事をお話します。

つまり、飼い主様は3回この言葉を聞いているはずなのです。

しかし、一週間後に・・・

 

薬が飲めなくてor飲ましたら吐いたので止めた。

薬を飲んでも調子が上がらない(このパターンは2つに別れます、凄く良くなっているのによくなってるという認識がない場合と、本当に良くなっていないパターン)

どんどん状態が悪くなってるんですよー。

 

・・・正直、クラクラします。

でも、こんなこと珍しくもないんです。

それくらい言葉というものは相手には伝わらないんです。

 

こういったことを防ぐために話し手はどうしなければならないのか、私の話し方についてのブログを読んでいる方ならピンとくると思いますが・・・

 

話す相手へ矢印を向けて、

言葉というプレゼントを、

相手が受け取りやすい形、

大きさ、

タイミングで渡すように、

最大限に丁寧に行動する。

 

これしかありません。

丁寧に丁寧に相手のことを考えて言葉をプレゼントするつもりで話す。

本当にこれしかありません。

はっきり言って、非常に手間です。

特に見返りも有りません。

自分の言葉をきちんと相手に伝えたいという想いだけでその手間を惜しまず話す。これです。

 

動物病院というこちらの話を聞き手が聞く準備ができている(と信じたい)場所でさえも、こちらの言葉は相手に伝わっていないことがあります。

病院にいらっしゃった人がご家族に今日の診察を説明して、後日ご家庭の方がいらっしゃった時に全く内容の異なる理解をされていたり、なんてことも珍しく有りません。

色んな場所で情報が歪んで、さらに関係のない第三者がその歪んだ情報を元に適当なアドバイスをして全てが歪んでいく、なんてことさえたまに起こります。

その歪みからトラブルに成ることもあります・・・悲しいことです。

Twitterでもいいましたが、前医との関係や今までの経過もわからない後医が、強い言葉で前医を非難したら、大抵の場合は地雷です。

後医は名医。医療の現場では常識の言葉です。

後医は謙虚な気持ちで診察をすることは当たり前です。

もちろん極稀に前医がとんでも治療を行っている場合もあるかもしれませんが、驕り高ぶることなく冷静に自分の仕事をするのが普通の医療従事者です。

 

大基本として、医療関係の話で、強い口調、他者への非難、自分だけの特別な方法、これらを声高に掲げる人間は要注意です。

注意しましょう。

 

今回のブログで一番お伝えしたかったことは、疑問点はどんどん動物病院にぶつけましょう。

様子がおかしい時に様子を見過ぎない。様子を見ていいか聞きましょう・・・、

なんですが、診てないと答えられないので受診しましょうってなることが多いんですけどね・・・