タイトル通り親知らずを抜きました。
注射による局所麻酔で抜いているときはなんかゴリゴリやられているなー・・・お、抜き方は同じなんだなー・・・
とか、のんきなことを考えていたら抜けました。
歯根がエグいほどしっかりしていて、歯医者さんにごめんなさいって心のなかで思いました。
きっとあれは大変だったはず……
んで、もう夜には痛い。
痛み止め飲んでも、痛い。
わんこやにゃんこにも当然消炎鎮痛剤はしっかりとつかって疼痛管理していますが、コレくらいの痛みがあるのかー・・・と、よくソレであんなに元気だなーって感心しました。
身を持って学ぶって大事ですよね。
わんこやにゃんこの歯科処置は残念ながら今回の人間のように無麻酔で大きく口を開けてー・・・っていうのは無理なので必ず全身麻酔になります。
麻酔前の検査を行って、麻酔前の前投与薬を使って、導入薬で導入して挿管して吸入麻酔で維持します。
呼吸、心拍、体温などをしっかりとモニタリングして、人間が各バイタルをチェックしながら麻酔を管理していきます。
一番多い歯科処置は歯石の除去になります。
超音波スケーラーを用いて歯石の除去、この時大事になるのは歯と歯茎の隙間、ポケットと呼ばれる部分についた歯石の除去になります。
歯周病の大きな原因はこの部分の歯石になります。
ポケットが歯根部まで大きく広がってしまい、歯の動揺が認めれば抜歯処置をしなければいけません。
複数の歯根がある場合、歯の底部が露出しているような歯も抜歯対象になります。
顎の骨に注意をしながら歯根膜を剥離して歯槽骨と歯を分離して抜歯を行います。
文字にすると簡単ですが、力を入れつつ入れすぎないように丁寧にじっくりと焦らず処置しなければいけないので、けっこう大変です。
場合によっては歯肉を切って歯根部を露出させて抜歯をしたり、状況が事前に把握しづらくて、その場の状況に合わせて高度な柔軟性を持ち合わせて臨機応変な対応が求められます。
得られる情報はありがたいのですが、事前のレントゲンだけではなかなかわからないのが頭の痛いところです。
歯石除去が終わったら仕上げに研磨をします。
歯科処置、歯石除去をして研磨をしないことは片手落ち・・・というか歯石除去した意味がかなり低くなります。
歯石をとった歯の表面はガタガタです。そのままにしておけば物凄く短期間にまた歯石が付きます。
研磨は非常に大事な作業となります。
専用の器具で粗磨き、仕上げ磨きをして歯の表面をツルツルにしてあげます。
これだけやっても歯石除去後の歯のケアができないと・・・それなりに短期間に元の状況になってしまいます。
歯石除去後の歯のケアは本当に本当に本当に大事です。
ぜひ歯のケアは小さい頃から習慣づけて受け入れてもらえるようにしつけをしていきましょう。
歯石は万病の元ですから、歯のケアがペットの健康に与えるプラス効果は非常に大きいです。
歯石や歯周病を放置すると歯肉が痩せる、下がっていってしまって歯根が露出したり歯の痛みなどの症状が出てしまいます。
軽度なうちにスケーリングなどで綺麗にして歯のケアをすることは非常に重要です。
もちろん全身麻酔下での処置になりますので、本当に軽度なら歯のケアなどで口腔内環境を改善させてケアするという選択肢になることもあります。
その子その子に合わせた方法を一緒に考えていきましょう。
そんなわけで、運動が制限されています。
ジム通いが出来ていません。
太るの怖い。筋肉落としたくない・・・
痛みが治まれば再開できるので、早く痛みが引かないかなー・・・って待っています。
きがつけばあと一週間ちょっとで8月も終わり。
夜も7時の診療終了時間には空が暗くなっており、夏は終わったのかな? と思ってしまいます。
それでもまだまだ暑いので皆様も体調などを崩さないように気をつけてください。
涼しくなったかな? って油断して起こる熱中症も多いのでお気をつけください。