少しづつ涼しい日が増えてきましたね。
天候が崩れることも多く、低気圧症候群的な謎の体調不良や心の疲れを感じる日も多くなってきていますが、皆様おげんきですか? 僕は元気です。
今日はこれから涼しくなってくると増える傾向がある、にゃんこのおしっこトラブルについてお話しようと思います。
難しい言葉で言うと下部尿路疾患。
よくある症状としては……
1.何度もトイレに行くのに少ししかおしっこが出ていない。
2.お腹をしきりに気にしてなめたり、陰部をよくなめて落ち着かない。
3.血尿が出ている。
ここらへんはよく見られる膀胱炎のサインですね。
特に注意が必要なのは1番なんですね。
おしっこが全く出ていないのに何度も何度もトイレに行くのは、男の猫さんにとって大敵の尿閉、尿道閉塞が起きている可能性があります。
尿道に炎症物質や尿石などが詰まってしまっておしっこを出すことができなくなってしまう、最も怖い状態です。
膀胱もパンパンになって腎臓から尿を出すことができなくなってしまい、致命的な急性腎不全を起こします。
治療方法はなんと言っても閉塞の解除、できる限り速やかに行わなければいけません。
この排尿が出来ない急性腎不全がある程度時間が経過してしまうと、もちろん命に関わるのですが、閉塞を解除した後にも腎不全が回復しない状態になってしまう可能性があります。
とにかくすぐに、動物病院へ行きましょう。絶対に様子を見てはいけません。
本当に閉塞なのか、膀胱炎でムズムズして何度もおしっこをしてしまっているのかはお腹を優しーーーーく触ってください。
パンパンに膨らんだ風船みたいなものがあったらすぐに病院へ、決して強く圧迫かけないでくださいね、最悪破裂しますから。
女の猫さんはリスクは低いです。尿道が太いので、しかし、尿石などが見事に嵌る可能性も0ではないので、注意はしてください。
閉塞を解いて解決になってくれればいいですが、状態によっては尿道カテーテルをつけたまま入院して点滴をしたり、治療に時間がかかることも珍しく有りません。
早期発見早期治療によってできる限り負担の少ない治療で済むようにしましょう!
繰り返す場合は・・・手術を選択することもあります。
手術はかわいそう・・・って何度も繰り返して状態を悪化させて、本当に手術以外に手段が無くなってめちゃくちゃ状態の悪い時に手術をする。
そんな悲しいことにならないように獣医師とよく話し合って、決めるところは決めてあげてください。その決断も飼い主の義務です。
猫さんを飼育させていただいているお仲間の皆様、トイレの数は大丈夫ですか?
基本的にトイレは飼育頭数+αでご用意してください。
2匹飼育していたら2箇所以上のトイレを準備しましょう。
トイレはこまめに掃除して清潔に保ちましょう。ホストみたいに手で掃除しろとは言いません、でも猫様は綺麗なトイレが大好きです。
大変ですが、お勤めだと思ってしっかりと務めていきましょう!
飲水も大事です。
寒くなるとなぜおしっこトラブルが増えるのか、それは気温の低下によって水の温度が下がり飲水による体温低下を猫が本能的に避けるからって一面があると言われています。
最近は完全室内飼育で常にペットのために暖房を稼働しっぱなしのお家も増えていますが、キンキンに冷えているお水になるご家庭もあると思います。
猫さんに興味を持ってもらって飲水欲を刺激しましょう。
我が家はコレを使っているのでおすすめです。
流れている水のほうが好きだったり、変なとこに溜まっているお水を好きだったりしますよね。
後は食事から水分摂取を増やすのならウェットフードにするのも一つの手ですね。
下部尿路疾患用フードもいろいろなものが出ていますね。
一般食でそういったことに気を使っているフードも多いですね。
本格的な疾病の場合は処方食などが必要になることもあります。
かかりつけの獣医師とよく相談して、きちんと診察をしてもらいながら食事を処方してもらってください。
無責任に品物だけを売りつけて、なにかあったらかかりつけの獣医に相談してくださいなんてふざけたことを言うネットやホームセンター販売で買わないでくださいね。
アマゾンで買ったものの説明を求められても笑顔が少し固まります。
そういったケアも全て含めて処方食の処方をしております。責任感のあるきちんとした獣医師であれば。
アマゾンで買った商品の説明をセブンイレブンに頼みませんよね?
同じようにローソンで買った商品をセブンイレブンでは聞きませんよね?
よろしくおねがいします。
あの神企業であるイナバさんから出ているニャンちゅーるにも下部尿路疾患に配慮された物も出ています。
アマゾンは便利ですよね・・・便利ですが、きちんと動物病院で処方しなければいけないものが売られているのは・・・
かかりつけを大事にしてあげてください。
獣医師は飼い主の敵ではありません!
きちんとペットに対して責任感のある獣医師に診てもらいましょう!