ペットの水を飲む量。
普段から気にしていますか?
もし、気にしていなかった方がいらっしゃったら、是非気にかけるようにしてください。
湧き上がるタイプの水飲みを勧めておいてこれを言うのもどうなんだろう・・・って思ったんですが、飲む回数とかを気にしたり、妙に水が減る速さが早いとかでなんとか把握できなくもない・・・自然に蒸発したり室内の湿度とかにも影響が受けるので、普通のお皿とかペットボトル式に比べると把握しづらいという欠点はあります。
でも、日常の飲水を確保するのに湧き上がるタイプは役立ったりするんですよ・・・
飲水量の話に戻しますが、なぜ飲水量を日頃から把握しておくことがいいのか?
ズバリ結論を言うと、多くの病気に気がつけるからです。
特に多飲多尿、たくさん水を飲んでたくさんおしっこをする代表的な病気をあげます。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
子宮蓄膿症
糖尿病
急性腎障害
腎盂腎炎
膀胱炎
高Ca血症
肝不全
甲状腺機能亢進症
副腎皮質機能低下症(アジソン病)
尿崩症
心因性多渇症
感染症
凄くないですか? これだけの病気のサインとして飲水量の変化が起きるのです。
もちろん、例外は有るので飲水量がなければこれらの病気ではない! ということではありません。
お水って生物にとって本当に大事ですからね。
二日酔いの朝、お水を飲んだときの沁み込む~感はすごいですよね。
と、いうわけで飲水量の把握は非常に有益なんです。
どうしても動物は自分の体調変化を外に出さずに隠すことが多いので、潜んだ病気をご家庭で発見できるきっかけを得られることはとてもありがたいですね。
なんで動物が体調不良を隠すのかは諸説ございますが、本来自然で生活しているワンちゃんやネコちゃんは体調不良を周りの生物に悟られることは命に関わるから、と考えられています。
おなじ理由で外傷性の痛みに強い(本当に強いかは不明ですが・・・)と言われています。
ワクチンとかあんまり痛がらないのはこういった理由です。
めっちゃ大騒ぎする子も、めっちゃ痛くて騒いでるんじゃなくて、違和感に強烈に反応する繊細な子なんですね・・・言葉を選んでみました。
これだけ多くの病気を発見するサインとなる飲水量の変化、是非ご家庭で見てあげるようにして、異常を認めたら出来る限り早く動物病院に行くようにしてください。
もしおしっこを回収できるなら、新鮮なおしっこも一緒に持っていくと獣医さんが喜びます。
もちろん乾燥してきたり暑くなったり、病気ではない生理的な変化もありますから、過度に不安になる必要もありませんが、様子を見すぎると危険な病気を見過ごして長い時間を過ごすことになってしまうのでおかしいと思ったら出来る限り早く動物病院へ行くようにお願いします!
今回のブログでは飲水量を見ることのすゝめでした。
また役に立つ情報があればいろいろと情報発信をしていきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。