話し方新シリーズです。今回は今までの総評みたいな・・・そんな感じです。

 

話すことの目的って何でしょう?

たぶん多くの人は、自分の気持ちを相手に伝えたい、つまり自分の心の中にある感情を文章にして相手に伝えているんだと思います。

でも、相手にうまく伝わらないことって多いですよね。

それは、心の中に有る気持ちを文章にする方法を教わってこなかったからじゃないかなと思います。

習ってませんよね? たぶん、自然と話せるようになっているだけで、具体的にどんな方法で行えばいいか習った人は居ないんじゃないかなと思います。

なんで自然にそんな事ができるようになったか、それは親を始めとした周囲の人がすでに話していたから、だと思います。

話の上手い人と、話が上手でない人がいますが、この理由は自分の成長過程で話が上手い人が身近にいたかというのはとても大きいと思います。

それともう一点、とても大事なことがあります。

貴方が話したときに、それを否定しない人に恵まれていたか。

 

これがとっても重要だと思います。

 

話すことが苦手になったきっかけは多分こんな感じじゃないでしょうか?

 

「お前の話よくわかんねーよ」

 

「いや、貴方の話は聞いてないから」

 

「喋らないでくれない?」

 

こういった否定の言葉を投げかけられることで、

 

「ああ、自分は話してはいけない人間なんだ」

 

「自分の話はわかりにくいんだ」

 

「自分は話すことが下手なんだ」

 

そう、自分自身で思ってしまったんじゃないでしょうか?

自分の心の中には伝えたいことが有るのに、伝えることが下手だと思っているから外に出すことが出来ない。

そんな状態に苦しんで来たんじゃないでしょうか?

でも、本当の貴方の気持ちは、「話したい」なんです。

そうじゃなければこんなブログをここまで読んでませんからね。

「話したい」というのは人間にとって自然な感情の一つです。

我々人間は、言葉というものを持つから、これだけ発展した「社会」というものを形成できたんだと思います。

お互いの考えを共有するためのツールとして「言葉」というツールを使ってきたんです。

 

安心してください。

もし今まで自分は話すことが苦手だと思っていた人達、それ、勘違いです。

人間は生まれながらに話すことの天才です。

思い出してください。

赤ちゃんの頃、思い出せねーよ! ってツッコミ待ちですが、赤ちゃんの頃、貴方は言葉巧みに自分の気持を相手に伝えていましたか?

そんな事ないですよね?

お腹が空いたら「フギャーーーー!」

うんちをしたら「ギニャーーーーー!」

眠くなったら「オギャーーーーー!」

言葉は違えど、声を張り上げて気持ちを必死に親に伝えていました。

内容も、テクニックも皆無です。

でも、心の声はちゃんと相手に伝わっています。

正確性はないかもしれませんが、心の中の想いを外に出せたのです。

今、ソレができなくなっているのは、自分自身でソレが出来ないと思っているからです。

もちろん、先程の赤ちゃんの礼のように、大事なものがあります。

それは聴き手の存在です。

貴方が「オギャーー!!」と泣いたときに、その心の声に関心を持たないで聞いてくれない聴き手だったら貴方の想いは伝わらず・・・赤ちゃんだと死んじゃいます・・・

そんな無条件に貴方の言葉を聞いてくれる聴き手、なかなか現実の周囲にいる人から探すのは難しいです。

そこで、ペットさんに話しましょう。というのが話し方についての今までのブログの話でした。

 

凄く長いですが、コレで入り口です。

 

相手に伝わる話をしたいと思ったら、貴方が取るべき行動は、うまい話の内容を考えることではなく、どんな表現で上手く話そうとするのではなく、

 

相手の話を聞くことです。

 

相手の話をしっかりと聞けば、相手も自分の話を聞いてくれます。

上手く話そうとする必要はありません。

むしろ禁止です。

上手く話そうとするから、上手く話せないし、伝わらないんです。

大事なことは、相手の話を聞くことなんです。

ちゃんと相手の話を聞けば必ず相手は話を聞いてくれます。

相手が話を聞いてくれる状態で聴いていれば、貴方の言葉は相手に伝わります。

相手の話を、しっかりと聞きましょう。

 

伝わる話し方、その極意は、聴き力なんです。

 

意識して生活してみると、日常が変わると思いますよ。

友達もそうだし、仕事もそうだし、家族だってそうです。

ぜひ、意識して生活してみてください。