以前に何度かお話しているSFTS(重症熱性血小板減少症候群)。

マダニが媒介して猫で重症化し、人も重症化し、場合によっては死に至る病気です。

発生地域の外猫や野良猫、黄疸出て血小板落ちて熱出して元気がない・・・そんな症例はうかつに診療するのが命に関わることになってきました。

 

もちろんいたずらに不安感を煽ることが本意ではありませんが、自分の近くで発生するように成った場合。百歩譲って自分はいいですが、飼い主さまというか持ち込まれた方や、何よりスタッフの命に関わるようなことにつながってしまうのであれば、恐ろしいです。

推定感染地域はすでに23府県に広がっています。

有効な治療方法やワクチンもない現状、どこまで広がるかわかりません。

野犬や野生動物がマダニを運ぶことだって考えられます。

感染地帯で仕事をしている動物看護師さんや獣医師のSFTS抗体価は普通の人よりも優位に高いそうです・・・

つまり、もう触れ合っているんですよね・・・

あとは発症するかしないか、発症してしまえば、場合によっては生き死にの問題になっていきます。

 

今回友人から具体的なお話を聞いて、本当に怖くなりました。

どうすればスタッフを守れるのか・・・

体調不良の野良猫の診療をすべて断るなんて現実的ではありません・・・

ダニ予防は・・・どうかダニ予防を・・・

 

それだけでは、防げないですが、少しでも病気と触れ合う可能性を減らすぐらいしか取れる対策がない。

病気を知ること、猫ではどういう症状を出すのか、SFTSの可能性はあるのか?

そういったことを知っておこないと、貴方の命を危険に晒します。

知りましょう。