11月も終盤、なんと今年もあと1ヶ月と少し。
冷え込んできましたね。
冬本番を迎えております。
寒さが厳しくなった時に気をつけたほうが良い病気について3本話させていただきます。
1.皮膚の乾燥と冷える事による悪化
2.室内との寒暖差による心臓病の悪化
3.特に雄猫における下部尿路疾患の悪化
タイトルだけでもう説明終了って感じですが・・・
一つ一つ説明させていただきます。
皮膚の乾燥と冷え。
やはり冬は空気が乾燥します。
乾燥は皮膚の大敵です。
また冷えることで末梢血管、皮膚の血管が収縮することで温度は低下し、酸素や栄養が皮膚へ行きづらくなってしまいます。
そして、室内に入ると急速に血管が拡張して、さらに乾燥も相まって痒みが強くなってしまう恐れがあります。
人間でも動物でも同じような事が起こる可能性があるので注意しましょう。
対策としては、保湿をしっかりと行う。
極端に温度変化が起きないように外に出る時に洋服などを利用してみる。
パッドがキンキンに冷えると霜焼けみたいになってしまうかも知れないので靴などを利用してみる。
などになってくるかなと思います。
保湿は常に気をつけてほしいですが、冬場は120%増しぐらいに気をつけてください。
皆さんも顔を洗ったら肌水や乳液でケアしないとぱさっぱさになっちゃいますよね。
毎日の積み重ねが大事なのは一緒なので、保湿をしっかりと行いたいという方はどうか相談してください。
めっちゃノリノリで私がお話します。
スキンケア大好きっ子なので。
次に心臓病。
暖かく過ごしやすい室内から、寒い風が吹く外に出た瞬間、急激に体表の血管が縮小します。
心臓病の治療をすでに受けている方は降圧剤を飲んでいることが多いですから、末梢血管は拡張傾向にあります。
急速な皮膚の血管の収縮は中枢循環、心臓や大血管に昇圧的に働いて、負担をかけてきます。
その負荷に心臓が負ければ肺水腫などの症状に繋がる恐れがあります。
進行した心疾患の場合、寒暖差による負担が繰り返されると、不可逆的な症状の悪化も心配になります。
対処としては、出来る限り気温差を作らないように洋服などで保温、特に首や内股、腹部などを冷えないようにすると良いと思います。
日常過ごしている場所が外や玄関など冷える可能性がある場合は保温してあげるようにしてください。
冬場にダメージが蓄積していると、春になって過ごしやすくなった時にその疲れがどっとでて状態が悪化することが少なくないです。
気をつけていきましょう。
最後に雄猫の下部尿路疾患、膀胱炎と尿道の閉塞に気をつけましょう。
もちろんワンちゃんもメスの猫ちゃんも気をつけてほしいのですが、オスの猫ちゃんは尿道の最後が非常に細くなっているので、閉塞を起こして命の危機を迎えてしまう可能性があります。
トイレによく行くのにおしっこが出ていない。
排尿時に泣くなど痛みや不快感を示している。
落ち着きがなく食欲が低下する。
吐いてしまいぐったりしている。
最後の症状は超危険なので病院へ走りましょう。
一晩様子を見たら死にます。
おかしいと思ったらすぐに病院へ行ってください。
もちろん他にも色々ありますが、特に注意が必要かなと思った3点についてお話しました。
なんでもそうですが、おかしいなと思ったら早め早めに病院へ行きましょう。
特に年末は閉まっている病院も多いです。
ぎりぎりになると入院が出来ないなど色々と問題が起きますから、早めに病院へ行って早めに治療して、元気に新年を迎えていきましょう!
ではまた!