今回は毛の手入れ、トリミングについてと、特に足裏と耳の毛についてお話します。
ワンちゃんの品種にもよるお話なんですが、耳毛が生える犬種がいます。
有名なのはシュナウザーさんとかトイプードルさん、シーズーさんですね。
耳の内部に毛が生えるために、その毛に耳の汚れや脂が絡みついてこびりついて、場合によっては外耳炎の原因になったり、外耳炎の治癒の妨げになります。
足の裏の毛はパッドを覆い隠して滑りやすくしたり、パッド間や指の間に汚れを蓄えやすくなり、気がつけば真っ赤になっていたりと問題になることがあります。
この部分の毛は、定期的なケアで管理することを強くおすすめします。
プロのトリマーさんによる動物のトリミング。
トリミングなどに定期的に出していれば、耳の毛や足裏の毛の長さを気にする必要はないと思います。
トリミングが必要な犬種の、全身トータルとしての管理まで出来るのでしたら、ご自身でやられてもいいですが、
毛を短く切る。ことと、トリミングは雲泥の違いがあります。
シャンプーによる皮膚のケアと、動物が健康に過ごすための被毛管理、それがトリミングという行為です。
一般的なトリミングの流れとしては、
皮膚・被毛の状態の観察と把握、顔全体の状態の把握、体幹の状態の把握、四肢の状態の把握、尾や肛門回りの状態の把握を行います。
毛玉が有れば丁寧にブラッシングを行って毛玉を解除して、異常が有ればその旨を飼主様に提示します。
うちは私が獣医師としておりますので、診察、診断、治療を提示します。
各部位の皮膚の状態や被毛の状態に合わせて、最適なシャンプーやスキンケアを考えて、また、カットのスタイルや各部位のケアを計画します。
そして、処置へと入っていきます。
皮膚へのダメージを抑えて、それでいて時間がかかりすぎないように、いろいろな工夫、道具を用いてシャンプー、カットを行っていきます。
最終的には皮膚のケア、被毛のケア、そしてなにより可愛らしいスタイルが完成されます。
凄いですよね。
私は理論とか知識は好きですが、シャンプーのスキルやトリミングのスキルは貧しいので・・・
トリマーさんや看護師の皆様に協力していただいて、理想のスキンケアを目指しています。
シャンプーの種類も色々なものを試したり、うちは病院なので病気に対応したシャンプーもたくさんあります。
マイクロバブルやシャンプー用の機械もあります。
乾燥時間短縮のための大型のドライヤーなども用意しています。
処置後の乾燥を防ぐ手段もいくつか揃えてあります。
別にうちが特殊なわけでは有りません。
ペットのシャンプーやトリミングを行う場所ならどこでもそういった意識で処置をしております。
つまり、プロのトリミングは凄いので、ぜひ定期的なプロによる管理もしてあげてください。
ではまた!