物言わぬ動物を扱う、触れ合う、治療する、いろんな言葉は有るのですが、関わる業界にいると、
本当に怖い話はよく聞きます。
一見すると、ちょっとだけ呼吸が早い猫さん。
実際には胸の中は水で満たされて、横にしただけでも限界が来てしまう状態。
検査のために横にしたら、急に状態が悪化して、そのまま旅立ってしまった。
心臓疾患をコントロールできていると思っていたペットのシャンプー中に心停止。
処置に抵抗して一暴れしたらぐったり。
突然診察台から空中へダッシュし落下。
うちの子は大丈夫だからという犬に噛みつかれて大出血。
猫が顔に飛びついてきて大惨事。
大型犬に指を咬まれ・・・
猫に咬まれて、熱が収まらず入院。
上げたらきりがありません。
怖いです。
もちろん、過去の事例から事故が起こらないように対策、指導をしていますが、それでもわからないことは山程あります。
大事なのは知識、予想、行動だと思います。
こういった事が起こる可能性があるという知識。
こういったことが起こる場合があるという予想建て。
問題が起きた場合の行動の事前からの想定。
これをしっかりしないと、思わぬ事故になってしまい、処置や行動が後手に周ります。
想像力は大事です。
その子にどういうことが起こっているのか、どういったことが起きる可能性があるのかをきちっと想像しておく。
そのためにはその子に対する興味を持つということが何よりも大事です。
正直、最近、仕事だけじゃなくて、いろんなことに興味を持たずに、ただ生きているような生き方をしている人が増えているような気がします。
動物病院や、動物に関わる仕事をするなら、興味が無ければまず続かないと思いますし、いい仕事はできません。
とっても難しいのですが、興味や執着は強すぎると、続かないって面もあったりします。
でも、興味は持たないといい仕事は出来ないのです。
自分が相対する動物に興味を持って接する。
それでいて、自分と接する動物の数は多いから、興味を持ちすぎると、潰れます・・・
ここ、本当に難しいよなぁっていつも悩んでいます。
どう伝えるのが正解なのか、答えは出ていません。
ただ、興味ない人間が今の所多いので、もっと興味を持とうね。とだけ伝えています。
もう少し、距離を開けて冷静になりなさい。って伝える日も来るんだろうなぁ・・・
ダブルスタンダードは大っ嫌いですが、バランス感覚は何よりも大事なんです。
バランスを取ることと、ダブルスタンダードはまるで違います。
前者は相手のために自分の考え方を調整する努力をすること、後者は自分のために相手への対応を変えること、ここはしっかりと話して伝えたいと思っています。
社会全体が個人主義と言うか、他者への興味を否定しがちな社会に変わっているのも事実なんでしょうね。
どうでもいい他者への興味、たとえば他人の不倫とかには執着するのにね・・・
自分の人生に一切関係のない人間の、どーでもいいことに興味を向ける暇なんて無いと思うのですが・・・
自分の目の前の、自分に直接影響のあることにしっかりと興味を持って生きていきたいと思います!
頑張ります!!
ではまた!