今、世の中はコロナウイルスで騒がしくなっていますね。
肺炎を起こし、もしかしたら大流行が起こるかもしれない・・・
怖いですね・・・
動物でもコロナウイルスと聞くと、獣医師は嫌だなーって思います。
FIP、猫伝染性腹膜炎はコロナウイルスが変異して起こす恐ろしい病気です。
現在、治療薬が研究開発、もしかしたら実用段階へと移行しようとしている状態ですが・・・
基本的には治療方法が無いと言われ、非常に高い致死率を持った病気です。
薬による治療報告が出ていますが、正確には薬ではなく、試薬です。
そして、とんでもない値段の薬を個人輸入することでしか使えないというのが現状なので、大変申し訳有りませんが、当院では治療できません。
いずれワクチンも開発されていくのではないかなと思います。
予防できる病気はワクチンなどで予防する。
新型コロナウィルスが話題だが、ここで日本のデータ
"麻疹742件、風疹2288件、百日咳1万6335件──。2019年初頭から12月15日までに報告された三つの病気の感染者数だ"
そのお陰で先天性風疹症候群で障害を持って生まれる子供がいる
ワクチンという明確な予防法があるのにhttps://t.co/idQwQEnyuE— たぬきち (@Tanuk_Ichi) January 22, 2020
以前私がリツイートしたTwitterの発言です。
それに合わせて以下のリンクも、
子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために
ワクチンで防げる病気はたくさんありますが、結局はみんなの正しい理解と意識に左右されます。
動物の混合ワクチンや、狂犬病ワクチンも、接種率は高いとは言えません。
ワクチン接種率が上昇すればワクチン効果も集団として高くなりますので、皆様意識して正しい情報と理解、そして健康への意識を高めていけたら素敵だなと思っています。
感染性の病気、やっぱり怖いのは集団での発生ですよね。
多頭飼育や、集団生活を送っていたり、多くの動物と触れ合う環境での病気の蔓延が一番怖いです。
接触経路を理解してそこを遮断したり、病原との接触を減らしたり、病原を持ち込まない、運ばない意識を持つことは大事です。
注意が必要な場所は、病院です。
病気が集まりますからね。
そして、医療従事者の方のリスクは、大変だろうなと思います。
最近だと猫のSFTSのように猫から人間にうつる可能性のある病気。
動物と人間がかかる病気を人獣共通感染症と呼びますが、これは獣医医療関係者にとって非常に怖い病気でありますし、飼い主様にも知っていただきたい病気です。
まぁ、珍しい病気がほとんどなんですけどね。
知っていると知らないとだと大きな差がありますので、いざって時に役に立てば幸いです。
やっぱり、改めて予防って大事だよなーって思いました。
病気にさせないための取り組み、大切な家族を守るその準備をもっとちゃんと皆様に伝えて広げていく努力を怠ってはいけないなと強く感じています。
是非、飼い主の皆様、大切な家族のために予防をしっかりと行ってください。
お願いします。
ではまた!