人間にこういう症状が出ると、

「ああ、風邪引いた・・・」

となります。

家の中に風邪を引いてくしゃみするときも特に口元を塞いだりもしてくれない小さい子たちが3人もいる生活の中だと、なかなか厳しいですね・・・

 

これを素人判断といいます。

 

私、実際にはアレルギーでした。

たしかになぁ・・・って思います。

自分自身の身体でさえ判断が非常に難しいです。

家族性があるから感染症と安易に判断したら、たまたま奥さんとアレルギーになるものが一緒で子供も同じように出てしまっていたり。

熱がないのに風邪だと思ってしまったり。

人間の病気の勉強なんてしたこともないのに、勝手に自分の知識と照らし合わせて判断。

たとえばネットで仕入れた浅い知識を元に判断してしまったり、そういうことってあるなぁ・・・って反省しました。

 

みなさんもやってしまっていませんか?

 

最近、テレビでも平気に嘘、誤った情報が流れています。

ネットは言うまでもありませんが、テレビには一定の情報の真偽を確かめる場所が有るものだと思っていましたが、今はもうそんな物は機能していません。いや、昔からだったのかも知れませんが・・・

そして、何かのコーナーで小さく訂正して、自らの過ちをきちんと訂正するということをしません。

結果として、多くの人に多くの誤った知識を広めています。

書籍もそうです。

私は書籍は比較的時間をかけて作られているので、情報の正誤をしっかりと調べて作られているものだと考えていますが、

今は売れればいいみたいですね。

センセーショナルなタイトル、常識を疑え的な謳い文句、その中身は、一部の〇〇〇〇のとんでも本なんてのがゴロゴロしています。

 

情報というものは、基本的に情報発信者が得するようにバイアスを加えられて発信されています。

その情報によって得する人間を見定めて、別の方角から別の情報を手に入れて、整合性をとって、本来の情報に近づけていく作業は、自分自身でやらなければ、騙されます。

 

私のブログやYoutubeもそうです。

私自身は、出来る限り失敗の少ない標準治療を行って、とんでも医療などに大切な時間とお金、それとペットの生命を消費してほしくない。という目的のために情報を発信しています。

標準治療とは、現状の治療法の中で、科学的客観的評価基準に従って、もっとも失敗の少ない治療方法とも言えます。

もしかしたら、革新的で絶対的な治療方法が存在するかも知れなくても、それが立証されていなければ、標準的な治療を行ったほうがいい。そう考えています。

医療科学はまさに日進月歩です。

不治の病が治せるようになったり、寿命だってどんどん伸びています。

そのうち臓器のクローンが作られて移植されたり、もしかしたら身体のスペアを持つことが当たり前になるかも知れません。

それでも、現状はきちんとした積み重ねのある治療をしなければいけません。

もちろん日々その積み重ねが変化していきますから、勉強し続けることが重要です。

それはプロである獣医師がしっかりとやっていく使命だと思っています。

 

その割に論文を読むのが苦手なので、どなたかが面白いよって言われたものを読むか、本になったもので勉強しているので、もう少し今年は頑張らないと・・・

最近企業が行っている情報系サイトでここ最近の興味深い論文をピックアップして教えてくれるサービスなんかも出来て、このあたりもテクノロジーの変化を感じています。

たくさん学んで、日常の診療に活かしていきたいと思っています!

 

ではまた!