開業して経営者になるといろいろと責任が増えます。
会社という組織を存続させていく責任。
顧客に対する責任。
従業員に対する責任。
動物病院という会社を例に上げると・・・
原則休みというものが無くなります。
労働時間は上限なし、拘束時間も長時間です。
経営状態によっては収入も安定しません。
従業員の労働環境の整備や、労働時間、給与など考えることは山積みです。
いつ何時イレギュラーな事が起こらないか、わかりもしない未来にいつも不安になります。
仕事柄、仕事のコントロールはつきません。毎日が突然の連続です。
その分、責任に見合ったメリットが存在していました。
・・・昔は。
現在の社会は、非常に従業員、労働者側の権利が強くなりました。
当たり前のことといえば当たり前のことですが・・・
労働時間は厳正に制限されます。
基本的には一日の労働時間は8時間。
週に5日までの労働とされます。
それ以上は、全て残業です。
36協定と呼ばれる協定を結べば残業をさせることは出来ますが・・・
残業時間も法定時間を超えてはいけません。
1週間で15時間。
2週間で27時間。
4週間で43時間。
1ヶ月で45時間。
3ヶ月で120時間。
年間で360時間。
特例で1年間の間で6ヶ月だけ100時間にできますが、年間で720時間を超えてはいけません。
超えた場合は会社に罰則が課せられます。
半年以下の懲役か30万円以下の罰金です。
5人以上の会社であれば、厚生年金、社会保険を会社が多く負担します。
働いていると気が付きませんが、厚生年金や社会保険は多額の金額を会社が負担してくれています。
会社の負担が、非常に大きくなってきているのが、現実です。
経営者になるメリットは、一人では出来ない仕事を、組織を利用して行うことができる。
ただそれだけです。
特に動物病院という会社の場合、メリットよりも、デメリットが大きくなっているのかも知れません。
正直、年320日以上働いて、日中勤務に合わせて夜勤も不定期であり、休日出勤も常態化、休みの日も仕事の勉強。
基本的に体調不良などで休むことは許されません。冠婚葬祭でも少し文句を言われたりします。
基本休むと文句を言われますし、休みの日に何か有れば、休みだったと文句を言われます。
夜間も同じです。
一般的な一人院長動物病院を文字で表すとこうなります。
きちんと労働条件を守っている、当たり前の職場にいれば、週休完全2日、労働時間は8時間、それ以上には25%の上乗せされた残業代。
夜勤であればさらに25%上乗せされた残業代。
体長を崩せば休めて、有給休暇や夏季・年末年始休暇があり。
ボーナス、会社が半分負担してくれている厚生年金に社会保険。
勉強したければセミナー代金を負担してくれる。
それでも開業獣医師として働く院長先生は、患者様、飼い主様、従業員への愛が原動力です。
やっぱり、世の中、愛だぜ!
私は法律で決められた労働条件をなるべく守って経営者としてやっているので、
平気で破っている経営者は皆訴えられればいいのじゃウハハハハハハ!って思っているので、
不当な労働条件で雇われている従業員諸君!
ぜひ勉強して、そういう悪徳経営者に正義の鉄槌を喰らわせるのです!
自分で正義とかいい出したらおしまいだと思いますが、法治国家ですから、法律は守りましょう!
ではまた!