Twitterでの話なので、
リアルにそんな人はめったにいませんが、
SNSでは声が大きい人が目立ちますから・・・ってのを前提で。
野良猫の治療について自分の考えを書きます。
まず、野良猫だからと言う理由で診療拒否はしません。
しかし、位置個体として見て、視て、観て、診た結果、
飼育されている動物と異なる選択肢を選ぶことは多々あります。
それは、決して差別ではありません。
強いて言うなら区別です。
人間に対して全く信頼もしていない、
激しくこちらを攻撃してきて隙あらば逃げ出し部屋中を駆け回って逃げ出そうとする動物を、
教科書どおりの治療など出来るはずもありません。
提示する検査や治療方法だって、
出来ないことを提示しても意味がないです。
野良猫だから適当に治療するなんてことはありません。
ただ、実施可能な治療方法が異なるのは仕方がないことです。
検査も同様です。
そして、一番の問題は、治療後に野に放つという点なんです。
外にいるから怪我や病気になった子を、治療してある点まで回復させたら、また外に放つ。
これが何を意味しているか、わかってもらいたいです。
もちろん目の前にある可愛そうな子を救ってあげたいという気持ちはわかりますし、同じ気持ちを持ちます。
しかし、そこはきちんと話し合った上で治療しなければいけないと強く思っています。
当院では飼育されている動物だろうが野良の動物だろうが差別すること無く平等にきちんとした対価をいただきます。
野良だからお金を払わないなんて、
差別的な人とはお付き合いしたくないのでお断りします。
やる範囲が変わろうが、やっていることは同じです。きちんとした費用を頂いている飼育されている動物に対して誠実でありたいので、費用はしっかりと頂きます。
当院はありがたいことにそのような方はいませんが、世の中ではよく聞く話です。
獣医師なのに動物を救わず金か!?
とか、
貴方は動物を救いたいのに金か!? 自分の金が惜しいのか!?
と、そっくりそのまま返すと思います。
経営の話をするなとか言う人もいるらしいですね。
馬鹿じゃないのか?
としか思いません。
動物病院だって営利団体です。
診療、治療をして費用を頂いて、スタッフの給与を払い、診療する場所を用意し、新しい機材を買ったり、日々の診療で使う道具を買ったり、お売りするものを買ったり、
自分たちの生活のための費用を稼いでいるんです。
どんな世界で生活をしているとそういう考えになるのかお聞きしてみたいですね。
SNSのおかげで、そういった狂った意見がきちんと多くの普通の人から否定されるようになったことはありがたいですね。
「野良猫の治療で金を取った」☆1
のレビューを見たときに、何を言ってるんだこいつは???
と多くの人が思ってもらえる社会になったことはありがたいです。
世の中にはたくさんの人がいます。
多様性の社会と言われていますが、
流石におかしい人とまともに付き合うほど暇ではないので、
ぜひ壁にでも怒鳴り散らしていてほしいです。
私は、出来ることを話し合い、出来る範囲の中で最適な治療方法を一緒に考えるような獣医師でこれからもいたいと思っております。
飼われている動物だろうが、野良猫だろうが関係ありません。
ではまた!