「すぐ逃げろ」

「辞めればいい」

「辛いなら辞めれば」

SNSなどで、繰り返される言葉です。

この言葉、一見するとつらい状況にいる人に向けられた優しい言葉に見えるかもしれません。

でも、実際には、無責任な言葉なんです。

その言葉を発している人は、貴方の人生になんの責任もとってくれません。

自分の人生に責任をとってくれるのは、この世の中に一人か二人しかいません。

自分自身と、無償の愛を与えてくれる親です。

 

もちろん、異常な職場でパワハラやモラハラが飛び交っており、精神的に追い込まれ、肉体的に追い込まれるような職場。

これは、辞めるべきでしょう。

 

社会人になって、成長するってとっても大変です。

学生の頃とはがらりと状態が変わります。

今までは、こちらがお金を払っていろいろなことを教えて貰う立場でした。

しかし、社会人になると、お金をもらって仕事をする立場になります。

もちろん右も左も分からない新人を教育して、仕事ができようにするのは職場の責任です。

しかし、その教えを自分の力にするかどうかは、自分自身の選択によってなし得るものです。

確かに教え方が下手の人もいるかも知れません。

それを、教え方が下手だから自分の力にならない、仕方がない。

と、する人と、

教え方が上手くないから、自分で学んで勉強しよう。

こうする人がいれば、当然二人の差は開く一方です。

 

他責で生きても、自分は少しも成長しません。

自分のために本気で頑張ってくれるのは、自分だけです。

動物病院での仕事は、運動みたいなものです。

皆さんは、泳ぎ方の本を読んだら、直ぐにオリンピックには出られないように、何度も実際に練習して、辛い練習を乗り越えることで成長します。

仕事も一緒です。

成長過程はある程度辛いものです。

そこを辛いものにしない工夫は必要です。

例えば細かく目標設定をして、細かな成功体験を積み重ねていき、モチベーションの維持とやる気と自信をつけていくなどです。

優れた指導者は、そういった仕組みをちゃんと作ってくれたりもしますが、

正直、普通の業務が多すぎて忙しすぎて、視て覚える、基本的にな勉強は個人でやって然るべき、というのが当たり前になっています。

自分たちがそう教わってきたんだから、それでわかるだろ・・・ってなっちゃってますね。

これは、たしかに教える側に問題があります。

だからといって、周りが、環境が、相手が悪いと言っても貴方は成長しません。

すぐに職場を逃げ出せば、なにも成長せずに、逃げぐせがついていきます。

この癖、ものすごく厄介です。

なぜか、楽だからです。

自分は悪くない。周りが悪い。問題が有れば逃げればいい・・・

楽ですよね。

その代わり、自分自身が全く成長しません。

自分自身の価値は、低下していくでしょう。

繰り返しますが、本当にクソな環境が存在することは知っています。

そういう場所に長く滞在していれば、心と体を壊すので、逃げるべきです。

しかし、貴方の理想、青い鳥を追い続けるように逃げ続けると、一生逃げ続けることになります。

 

自分自身の人生のためにも、成長の痛みを、過程の苦しみと向き合う勇気を持ちましょう。

貴方のために苦言を呈する人の心を見るようにしてみましょう。

自責もすぎれば自らを傷つける刃になりますが、他責は捨てましょう。

自分自身の問題と他人の問題を混同するのは止めましょう。

 

社会人として、成長したければ勉強しましょう。

努力しましょう。

自分の人生に一生懸命生きてあげてください。

 

新社会人の皆さん、一緒に自分自身のために一生懸命に生きましょう!

 

ではまた!