今日は生憎の曇り空、少し肌寒いですね。

どうやらしばらくこういった天気が続くようです。

晴れるのは24日、日曜あたりという予報です。

たぶんそこらへんからぐっと暑くなりそうです。

この時期の耳タコ話題は熱中症です。

高湿度高温がもっとも厄介ですからね。

涼しい時期に、ピンポイントで暑い日が訪れたりすると、油断から熱中症対策が疎かになって、事故が起こってしまいます。

みんなで気をつけていきましょうね!

 

そして、天候がイマイチ、曇りや雨、低気圧が接近している時はペットの健康に影響を与えることがあります。

人間でも低気圧が近づくと頭痛を起こしたり、昔負った傷が傷んだりしませんか?

私はします。腰と膝…

動物の場合、よく理由のわからない元気消失、時に胃腸障害に現れることがあると言われています。

事実、実際に仕事をしていると天気の悪い日に食欲が落ちたり少し吐いてしまったり、下痢になったりする子に出会うことがあります。

一般的な検査で特別な原因が見つからない場合は、もしかしたらそうかもしれないというお話をさせていただきます。

そう言った場合は特効薬があるわけではないので、整腸剤や嘔吐から粘膜などを保護して荒れを防ぐような薬を飲んでもらいながら様子を見ることもあります。

低気圧が過ぎて穏やかな天候に戻ると、元気を取り戻してくれる子が多いです。

つまり、これから訪れる梅雨の季節は注意が必要です。

でも、過度に心配はしなくてもいいかもしれません。

ここの見極めは難しいですね。

食欲がなくなってしまったり、下痢に血が混じったり、吐きが何度も続いてしまったりした場合はかかりつけの病院に受診されることをおすすめします。

元気がない場合は、一度見てもらったほうがいいと思います。

基本的には胃腸障害が起きても、本人は元気でいることが多いです。

もしかしたらチワワさんのような犬種は頭蓋内圧が関連して体調不良や元気消失を引き起こす可能性はあります。

注意深く見てあげてください。

不安であれば、早め早めにかかりつけの動物病院に相談してあげてください。

動物の健康には、予防と、早期発見早期治療が何よりも大事です。

いやらしい話をすれば、お金も安く済みます。

長い間様子を見て悪化した病気を治すのには長い時間しっかりとした治療が必要になり、治療費は高額になります。

予防して防げた病気になれば、とても高い治療費がかかるかもしれません。

私は避妊手術や去勢手術をやったほうがいいと考えています。

自らの飼育する動物も必ず行います。

獣医師として生きてきて、数多くの、避妊や去勢を若い頃に行わなかったことによって、

高齢になってから病気となって、かなりリスクのある状態で手術や治療をしなければ行けなくなることを多く経験しているからです。

中には、最善の、最良の治療を選択できず、動物を苦しめてしまったり、残念な結果になってしまったこともあります。

そして、こう言った話は獣医師同士でたくさん共有しています。

若く健康な状態で避妊手術や去勢手術をしてあげることは、動物にとって非常にメリットの大きなことだと思います。

この場合のメリットとは、メリットとデメリットを比較して、メリットが非常に大きい、という意味のメリットです。

もし、ご自身の飼育されているペットさんが、避妊手術や去勢手術を行なっていないなら、是非一度お考えください。

今、ペットさんが健康であれば、よほどの高齢でなければ、メリットが大きくなる可能性が高いです。

「この年でもできますか?」

聞かれることは多いですが、逆に、もっと高齢になって状態が悪い中、やらなければいけないハイリスクな手術を行うより、

きちんと術前検査を行い、正しい方法でしっかりモニターをして手術を行なってあげたほうが、この子のためです。

と、お話しすることは多いです。

避妊去勢ではないですが、歯科処置も同様です。

歯のケアも、ペットの高齢化に伴い非常に重要な予防になっています。

是非、家にいてペットと過ごす時間が長くなっている、今!

そう言ったことと向き合って、考えてみてください。

詳しくはかかりつけの動物病院にご相談ください。

 

ではまた!