標準治療とは、

科学的根拠に基づいた観点で、

現在利用できる最良の治療であることが示され、

ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。

一方、

推奨される治療という意味ではなく、

一般的に広く行われている治療という意味で

「標準治療」という言葉が使われることもあるので、

どちらの意味で使われているか注意する必要があります。

なお、医療において、

「最先端の治療」が最も優れているとは限りません。

最先端の治療は、開発中の試験的な治療として、

その効果や副作用などを調べる臨床試験で評価され、

それまでの標準治療より優れていることが証明され推奨されれば、

その治療が新たな「標準治療」となります。

(出典:国立がん研究センター「がん情報サービス」の用語集

 

人間の医療における言葉の一つである標準治療。

獣医医療では、国に定められたような治療方法のガイドライン、つまり、この病気にはこの治療をしなさい。というものは存在しません。

極論言えば、動物病院ごとに治療方法が変わります。

もちろん、教科書的なものは存在しますし、多くの新薬が登場するごとにどのような症例に用いるべきか、といったセミナーや勉強会を重ねて、

出来る限り標準治療に近づける。根拠の有る治療を目指しています。

ナウいヤングの言葉でいうとEBM(evidence-based medicine)なんて言います。私は英語が苦手です。

 

様々な治療方法から、効果が最も期待できる方法で治療を行う、それが標準治療です。

たとえば皮膚に炎症があった時に、その炎症が何によって起こされているのかを考えて、その原因に対する治療を行う。

例えば細菌性の皮膚炎であれば抗生物質を投与する。

この流れが標準治療です。ほんとはもっと細かいですが、雑に言うとこんな感じです。

しかし、病院によっては、動物を見せた瞬間に

「ドッグフードを食わせてるからこんなことになるんだ!!」

と、突然怒鳴り散らしてきたりすることもあるかもしれません。

そして、自分が売りたい変な水と手作りごはんを売りつけられる・・・

 

不幸ですね。

 

空気が悪い、波動が悪い、気が悪い、水が悪い。

 

不幸ですね。

 

写真を送ると気を送ってもらえる。チャリーン。

 

不幸ですね。

 

人の不安につけ込んだ悪徳療法は本当に滅んでほしいですね。

毛を送って遺伝病やアレルギーをはじめ様々な病気がわかる?

貴方はお医者さんにいったら。

 

「今日は体調が悪いんですか? 解りました。髪の毛を切って調べましょう」

 

そんなお医者さんに出会ったことありますか?

麻薬中毒でもあるまいし・・・

 

標準治療にがんじがらめになることも危険ですが、標準治療は根底に置いて治療をしなければ、それは宗教の類です。

西洋医学が最高!! なんて言うつもりはありません。

きちんとエビデンスのある中医療はあります。

しかし、世の中にはたくさんの、オカルティックなとんでも医学は溢れています。

そして、そんなものに取り憑かれ、不幸になる人がたくさんいます。

失うものは大切な家族と、無駄に高いお金です。

 

どうか、しっかりと物事を見極める目と、正しい情報を得られる手段と、しっかりと勉強しているかかりつけの獣医師と出会えることを祈っています。

 

だいたいそっち行くのって勉強不足の実力不足ですからね・・・

 

ではまた!!