私は腱鞘炎持ちで腰痛持ちで膝の靭帯が部分断裂してます。

ボロボロです。

しかも体重が過剰です。

オーバーウェイトは、関節系疾患における最大のリスクです。

極論言えば慢性関節疾患の唯一の治療法と言ってもいいです。

痩せよう(戒め)

 

ちょっと横道にそれましたが、ペットの関節疾患、運動器疾患は多いです。

ひっそりと存在していることも多いです。

なーんか元気がない・・・かも? 食欲がない・・・かも?

ぐらいの微妙な症状の子の、実際の原因が関節からの痛みだったなんてことは少なくないです。

驚くべきことに、脱毛などの皮膚疾患も原因は腰の痛みだった。なんてことまであります。

え? 関節炎で脱毛? って思うと思います。

痛みは、非常に強いストレスです。

人間でも、腰痛が自殺の原因になったりします。

強いストレスにさらされた動物が、ストレスから避けるために抗不安行動として毛をむしるんです。

その場所に痒みがあるからむしるんじゃないんです。

ちょっとそれますが、似たようなことは膀胱でも起こることがあります。

 

特に高齢の動物が増えてきているので、関節疾患も増加しています。

もちろん外科的な介入でさくっと変わる病気もあります。

ただ、構造変化をすることが難しく、慢性的な痛みと付き合いながら生活しないといけない病気も多いです。

私の腰も腱鞘炎も膝も、治せるものなら治したいですが、付き合っていくしか無いんです・・・

人間と同じ様に、例えば温めて血行を良くしたり、レーザーを当てたり、マッサージしたり、

場合によっては鎮痛消炎剤の投与を行ったり、関節に良いとされているサプリメントを使ったりします。

 

出来る限り早くその変化に気がついて、早く治療アプローチに入りたいのですが、

これは動物特有の悩みですが、問診が出来ないんです。

「どこが痛いんですか?」「腰がぁ・・・」って出来ないんです。

そういった場合には薬を試すこともあります。

薬を使って、症状が消えれば、これが原因だったんだ。という逆説的な診断的治療を行うこともあります。

 

あと、結局原因を取り除けないために、完全には治らないこともあります。

そのときに諦めて治療をすべて止めてしまうと、どんどん悪化してしまうので、使える武器は使って病気の進行を抑えないと、生活の質が落ちてしまうんです。

是非、根気強く病気と付き合っていくつもりで、覚悟を決めてください。

 

関節の痛みって、地味で鈍くて辛いんですよね。

私は痛みが嫌いなので、湿布を使ってなんとかしようとしてますが、

出来る限り患者さんの痛みを取り除いてあげたいです。

 

痩せよう。(まとめ)

 

ではまた!