暑くなってまいりしました。

私がこっそり熱中症の標語にしたいと思っている。

 

ゆで卵は生卵には戻せません。

 

たぶん、元ネタが有るので、はじめに言った人は凄い!

と、言うわけで、熱中症には十分注意してください。

 

今日のお話は、何事も、極端になると危険だよって話です。

一応私は獣医師として動物医療に関わる人間なので、

例えばの例として上げるのは、西洋医学と東洋医学ですかね。

私は西洋医学を中心に診療や治療を行っています。

でも、東洋医学も素晴らしいと思っています。

針や灸、漢方薬の中には非常に動物の健康に有益なちりょうも有ると思っています。

現に、私は何度か鍼灸や、漢方薬の講義を聞いたり、本を読んで勉強してみました。

動物の状態を把握して、その子に必要だと思ったら、東洋医学にも明るい先生を紹介することに何の抵抗もありません。

 

ただ、大事なことがあります。

 

東洋医学に【も】明るい先生を紹介することに抵抗はありませんが、

西洋医学を敵視しているような先生には紹介いたしません。

やっぱりね、極端になると、歪みます。

視野も狭くなりますし、冷静でいられなくなります。

対立を煽ったり、激しい言葉で相手を攻撃したり・・・

偏りすぎるのは、ろくなことがありません。

 

なにかに偏ることは、自らのアイデンティティにとって大事な場合もありますが、

極端なのはいけません。

盲信は冷静な判断を曇らせます。

信じても、疑う。

そういう思考を必ず持っているか自分に語りかけてみましょう。

もし、いっさい疑いを持てなくなっていたら、冷静な思考が出来なくなっています。

あ、自分は危険な場所に立って、進んでいるな。とそこで踏みとどまってみるといいと思います。

 

話は変わりますが、極端な話といえば、

夏になって暑くなります。

ペットにも水分補給が重要です。

なにか喜ぶものを上げたいなぁ・・・そういえば、スイカには脱水時に必要な成分が多く含まれていいって聞いたぞ!

・・・ここまではOKです。

ネットで調べると、(最近はあげる量までしっかり書かれている所も多いですが)

やっぱりスイカはペットにあげてもいいし、健康に良い成分が入っているって書いてある!

・・・ここまでもOKです。

よーし、ならスイカを好きなだけあげよう!!

こうなると、だめです。

スイカを食べていい量は、かなり少ないです。

たまに、スイカとかキュリとかトマトとかを夏場に食べすぎて、酷い下痢になったり、顔周りをめっちゃ痒そうに来院される方がいらっしゃいます。

ほどほどに、です。

この間Twitterでみたんですが、手作り食でにんにくを用いているんですね。

私は、止めたほうが良いと思います。

もし万が一使うとしても、ごくごくごく少量にしたほうが良いと思います。

にんにくはネギです(迷言)

加熱しても分解されない毒素を有しています。

私は、手作り食もペットフードもどっちでも良いと思っていますが、

大前提として、それがペットの健康と幸せのためになっているのなら、というものがつきます。

そして、人間とペットは違うものだ。と言う事実をしっかりと認識しています。

ペットは小さな人間ではありません。

正しい知見で、責任をもって作られているペットフードは悪では決してありません。

近年の寿命の増加は、ペットフードの進化が大きく寄与していると思います。

 

私が情報を得るときに気をつけているのは、

 

1.その情報発信者が、何のためにその情報を発信しているのか?

2.情報発信の方法は、クローズドな場所で行っているのか、オープンな場所で行っているのか?

3.情報発信の言葉は、他者を攻撃している言葉を含んでいるのか?

4.否定するような事実があった場合の、情報発信者の態度は?

 

ここらへんは特に注意します。

情報は、必ず情報発信者のバイアスがかけられています。

私のブログだってそうです。

良い知識や情報を広めたいという目的で、オープンな場所で、他者をなるべく攻撃的にならないように、否定されるような事実が有ればすぐに謝罪訂正する覚悟で情報発信をしています。

クローズドで批判されない場所での情報は、危険です。

他者を攻撃するような情報は、危険です。

反論に激高したり、無視する情報は、危険です。

そして、情報発信者の利益に誘導するような情報は、危険です。

 

人間は、

自分の知りたい情報しか

見えなくなるので注意してください。

 

インターネットによって、多くの情報に触れられるようになりました。

そして、それは同時に間違った、誰かの利益に誘導するような情報も増えたことを意味しています。

偏らず、客観的な視点と思考を持って、情報を正しく精査して、

ペットとの楽しい生活を守ってください。

 

ではまた!