歯石予防の為に良かれと思って上げた物が原因で、

動物の健康が損なわれる。

そんなこと、誰も望んでいませんよね・・・

 

今日は、歯石の予防に用いられる、有るものの危険性をお話したいと思います。

それは

です。

ひずめです。

普通に売られてますよね。

こんな感じのです。

え、これ危険なの?

そう思った方も多いと思います。

それくらい普通に手に入りますし、歯石管理にと謳っています。

これが危険な理由、それは、硬さにあります。

この蹄、使ったことが有る方なら知っていると思いますが、硬いんです。

硬いし、ちょっと出汁でも出るのかワンちゃんは必死になってかじります。

唾液でずーっとカジカジやっていると、ふやけて柔らかくなっていくんですが、

硬いんです。

どれくらい硬いかと言うと、

歯よりも硬いんです。

カッチカチのうちに、思いっきりかじると、歯が折れます。

歯が割れてしまうんです。

表面がぱきっと割れてしまったり、

ど真ん中で真っ二つになってしまったりします。

細い歯だと折れてしまうこともあります。

歯は表面は硬い組織ですが、内部は結構繊細な作りなっているので、

内部が露出すると、非常に問題です。

そして、割れた表層の組織は、残念ながらもとに戻せません。

つまり、ある程度以上割れてしまった歯は、抜歯の対象になります。

歯石予防のために与えたグッズで、麻酔をかけて抜歯をするというなんとも哀しい結果になってしまいます。

 

極端に硬い口腔内管理グッズは避けましょう。

上手に蹄を利用する子もいるので、一概に全てが駄目だとは言いませんが、

その危険性は理解しておいてください。

大型犬だろうが小型犬だろうが中型犬だろうが、

割れる時は割れます。

気がついたら犬歯が削れて半分ぐらいになって歯髄が露出して歯は真っ黄色で根元の歯茎が真っ赤、そんな事になっていないのか、定期的にチェックをしていきましょう。

 

口腔内管理には、最高点としてはブラッシングによる歯と歯茎の隙間の管理という目標があります。

ペットの口腔内トラブルは非常に多いので、たくさんの管理商品が世の中には開発されています。

その子その子に適した方法を選んでいって、歯周病にしない健康管理をしていただくのが一番です!

無麻酔歯石除去は非常に危険で、健康問題を何ら解決しないだけではなく、動物に害をなす危険な行為です。

きちんとしたかかりつけの獣医師に口腔内管理の方法を相談して、出来る方法で頑張っていきましょう!

必要であれば、きちんとした検査、管理、処置のもとに口腔内の状態を回復させるような歯科ケアを受けてください。

麻酔は怖いですが、麻酔が怖いを脅し文句に、もっと恐ろしいことに引きずり込まれないようにお気をつけくださいね。

 

ではまた!