今回からは、いろんな症状に対して、
これくらい知っておけば、
これくらい考えられれば、
ペットと幸せになれる知識、
というテーマでお話します。
壮大なテーマですが、がんばります。
今回は、うんちが柔らかい時。
うんちを持ってかかりつけの動物病院へ行きましょう。
って、これをやるとすべての症状でこの返しになりますので、
丁寧にお話します。ごめんなさい。
まず、本人の状態ですね。
うんちは柔らかいけど、元気はあるのか。
他に症状があるのか。
特に嘔吐とうんちが柔らかいなどの、消化器つながりっぽい症状が重なっている時は、
病院をお勧めします。
元気の無さもいろいろな段階があると思います。
ちょっと大人しいけど、食べようとしている。
くらいの元気の無さから、
全く動こうともしないで食事への興味も全く無い状態。
後者なら間違いなく病院へ行ったほうがいいです。
便の状態に着目してみましょう。
水が出る。ぴしゃーっと、これは病院へ行きましょう。
真っ赤な血がたくさん混じる。病院へ。
水気の多い便が出る。本人が元気なら少しだけ様子を見てもいいでしょう。
水気の多い便に、ちょびっと赤い血がついている。本人が元気ならよく観察しながら様子を見てもいいでしょう。
真っ黒な便。これは注意が必要、もしかしたら重い病気かもしれないので病院で見てもらいましょう。
眠れないほど何度も踏ん張って、なにも出ない。つらい状態なので、病院へ行きましょう。
結局病院へ行きましょうじゃないか! とお怒りかもしれませんが、
様子を見れるといえる状態って、めっちゃ元気で食欲もあって、ちょっとお腹が緩い。ってぐらいの症状ですが、
この症状の中にも、実際には重い病気も隠れているのが動物の病気の難しいところです。
だから、電話相談だけで終わることはないので、
基本的には診せてもらいたいんです。
こういう事実も知ってもらえると嬉しいです!
便が柔らかいときには一般的には腸の動きが激しくなっています。
わかりやすくいうとストッパのCMの時みたいな感じです。
ぎゅるぎゅるとお腹が動いちゃって、
不快感や痛みを生じます。
下痢っていう症状がなぜ出るのかと言うと、
腸内の悪いもの、悪い環境をはやく良いものに戻すために、
素早く腸の中身を外に出しちゃおう!
っていう体の防御機構の一つです。
体のために行っているのですが、ちょっと負担になっちゃうんですね。
体調が悪い時にその負担が重すぎると、
体全体の問題になってしまいます。
本来は吸収するはずだった栄養や水分が外に出されてしまうので、
出来ることなら早いこと正常に戻したいのですが、
体に余裕がないと、こじれてしまったりして、
下痢が長期間続いてしまいます。
長引いてしまうと、腸内環境的にも栄養的にも非常によろしくおありません。
一つの目処として、
元気があって食欲もあるなら、
3日。
3日して便の状態が良くなってこない。
もしくは、2日間水のような状態が続く、
ここらへんを一つの基準として病院へ行ってください。
食事に関しては、普段の食事のままか、ドライフードであればお湯などで表面にコーティングされている油を減らして胃腸への負担を下げましょう。
一時的に消化器疾患用のフードに変えるのも良いのですが、フードを変えると下痢になる子もいるので注意が必要です。
脂は下痢には敵だと思ってください。
病院へ行くときは、
便をラップでもジップロックでも構いません、
持ってきていただけると助かります。
写真による撮影なんかを併用してもらえると更に嬉しいです。
うんちをしているときの体勢なんかの情報も助けになります。
水ぽい柔らかい便がが大量に出るのか、
何度も踏ん張って少量の便が回数多く出るのか、
こういった情報はありがたいです。
うんちがゆるくなる原因として、
ご飯の変更、
新しいおやつ、
水のあげすぎ、
細菌バランスのくずれ、
ウイルス、
寄生虫、
腫瘍、
免疫関連、
ホルモン関連、
心因性(ストレス)、
代表的なところだとこんなところになります。
ここからはプロである獣医師の仕事になります。
ひとつひとつ可能性を減らして、
除外していって病気を探していきます。
少し診断に段階を踏むこともあるので、
きちんと反応を見ながら適切な検査を行って治療してもらいましょう!
まとめです。
うんちがゆるい時、
便に水気が増えている程度の変化で、元気があって食欲がある場合、
以外は、病院にうんちを持って行きましょう!
ではまた!