後ろ足で耳をかいている。
頭を振っている。
耳を地面とか壁とかにこすりつけている。
くちゅくちゅと音がする。
耳の中が真っ黒。
なにか変な匂いがする。
飼い主様が耳の異常に気がつくのは、様々なサインによって気が付きます。
表に出すサインと、病気の重症度が合わないことも有るのが耳の病気です。
飼い主様がいち早く異常に気がつけるように、
定期的な耳のケアを生活に組み込んであげてください。
そうすることで、耳の変化にいち早く気がつくことが出来ます。
まずは日常的な耳のケアにおける注意点をお話します。
1.優しく、優しく、優しく
耳の中は粘膜です。
こすったりすれば炎症を起こします。
綿棒でさえあたりが強ければ炎症を起こします。
優しくです。
コットンなどを利用して優しく拭くようにしてください。
2.必ず耳道洗浄液を使う。
乾いたコットン、綿棒はNGです。
水道水、NGです。
必ず耳の中を洗浄する専用の液体を利用して拭いてください。
3.奥までやらない、押し込まない
ワンちゃん猫ちゃんの耳は途中で直角に曲がって、
入口から近い垂直耳道と水平耳道に別れます。
あまり奥まで拭こうとすると水平耳道をガンガンとついてしまいます。
耳の入口そば、見える範囲だけにしましょう。
鼓膜に異常がなければ、耳道洗浄が可能な洗浄液を耳に入れてマッサージする耳道洗浄という方法で奥まで洗浄ができます。
ただ、これは一度かかりつけの動物病院に相談したほうが良いと思います。
よくある落とし穴です。気をつけましょう。
もしご家庭でシャンプーをするなら、乾かし始める前か、全てを終わった後に耳そうじをしましょう。
シャワーなどで耳に入った水によって外耳炎が起きることがあります。
耳がおかしいな? って思ったら、耳の中を見てください。
汚れが有れば適切な耳そうじを行ってその異常が回復するか見てください。
真っ赤に炎症がある場合はかかりつけの動物病院へ行きましょう。
絶対に何か問題が有るのに外から見てわからない場合は、病院へ行ったほうが良いと思います。
正しい耳そうじをして症状が消えるか確認しても良いかもしれませんが、
変化がなければ病院へ・・・
耳の病気に見えて、目の病気だったり、歯の病気だったり脳や神経の病気のこともあります。
かかりつけの病院とよく相談していきましょう。
日常的なケアをおすすめするのは、
いざ病気になったときの治療の選択肢が増えるからです。
耳を触らせてくれない子に、外耳炎の外用薬は出せなくなってしまいます。
すべての処置を病院で行わなければいけなくなります。
お家でお耳にお薬を入れる事で、早く治療できるように、日々のケアで変化の序盤で治してしまいましょう!
もちろん、全身性疾患が隠れていたり、耳の奥に何かあったりする場合もあります。
外耳炎のような症状でも血液検査や、場合によってはCTが必要なことだってあります。
治療と経過をしっかりと評価して、かかりつけの病院とよく話し合いながら治療をしていきましょう!
ではまた!