いきなりペットの様子がおかしくなり、
見たこともないような行動を取り、
場合によってはガクガクと痙攣して、
手足をビーンと伸ばして、
今にもどうにかなってしまうのではないか、
そう不安にさせる、発作。
この症状も起きてしまったら動物病院でしっかりと見てもらったほうがいいです。
しかし、
簡単に、
最低限の知識は持っておいて、
過度な不安にならずに、
病気と向き合うお手伝いをしたいと思います。
発作と一言に言っても、
様々なものがあり、
いろんな名前が付いていますが、
そんな物を細かく知らなくていいです。
動画に取ったり、
どんな感じだったかを聞いて獣医師が判断すればいいです。
明らかに異常な行動や様子。
が起きたらちゃんと病院に見せる。
飼い主様はそれでいいと思います。
そもそも発作とはなにか、
簡単に言えば、
興奮した神経が、
その興奮を治めることができなくなってしまった状態です。
わかりやすく言えば、
ムカー!!
って怒りの感情が湧いた時、
普通であれば時間の経過でその怒りは段々と収まります。
しかし、
発作の場合、
いつまでもその怒りが収まらないだけではなく、
どんどんと怒りが増大して、
何も考えられなくなって、
異常な行動を取ってしまうようなものです。
原因により、いろいろな症状を出します。
神経が原因の場合、
循環器が原因の場合、
それとは別で発作に似た症状を出す場合。
複雑です。
そこは獣医師が判断すればいいです。
基本的には発作によって動物の命を落とすことは少ないです。
涎を垂らしてガクガクと震えてしまい、
手足がぴーんと伸びてしまうような発作が起きて、
非常に不安になることはわかりますが、
あえて、無理をして、
大丈夫だよ。
と優しく声をかけてください。
周囲からぶつかって怪我をするようなものを遠ざけてください。
涎を誤嚥することを避けてください。
意識がないので噛みつかれたりしないように注意しながら、
舌などで窒息しないかはよく見てください。
スマホが有れば、その状態を撮影しながら様子を見ましょう。
カメラを通して物事をみると、
飼い主様も冷静に慣れます。
絶対にやってはいけないことは、
ヒステリックに名前を叫んで大騒ぎをすることです。
そして、その発作が起きたときの情報は、
獣医師にとって非常に役に立ちます。
落ち着いて来たら、
そーっと抱っこをするなりして病院へ向かいましょう。
発作の原因が循環器、心臓が関わっていると、
場合によってはそのまま呼吸停止、心停止が起こる可能性があります。
この場合は、即座に心肺蘇生に移行しないと生死に関わります。
冷静に胸を触って心臓の拍動を確かめて、
舌の色などを評価します。
真っ青、暗い紫色、真っ白になってる場合は、
注意が必要です。
だんだんと落ち着いてきて、呼吸も戻って、
舌がピンクに回復すればいいですが、
心音がとぎれとぎれになったり、
真っ青な舌の色が戻らない場合には、
一刻も早く病院へ行く必要があります。
素晴らしい情報をYoutubeにあげてくださっている多くの方に感謝して、
一度見て、知っておくことで、貴方のペットを救うかもしれません。
こういう素晴らしい行動をもっと行いたい・・・
すごいなぁ・・・
発作の難しいところは、
治療が必要な発作なのか、
治療しない発作なのか、
すぐにはわからないところです。
たとえば、一生に一度、その発作を起こしたら、
次の発作が生涯起きなければ、
薬を飲む必要はありません。
このあたりは、
かかりつけの動物病院でじっくりと話し合いましょう。
神経学は非常に難しいです。
知るべきことは知るべきですが、
すべてを知る必要はありません。
専門に勉強したって非常に難解ですから、
そこに注力するのではなく、
飼い主としてペットに出来る範囲のことを一生懸命していただきたいです。
ではまた!