ペットさんが、食べてはいけないものを食べてしまった。

中毒を起こすようなものは、本当に危険ですが、

その成分がペットの身体になにか悪さをするわけではない物で、

危険なものがあります。

異物

と呼ばれる奴らです。

物理的に消化管に詰まって、

ペットの健康を害する奴らです。

詰まる位置によって、

口腔内異物

食道内異物

胃内異物

腸管内異物

と、分けられます。

 

口腔内異物は、例えばアイスの棒。

かじって遊んでいるうちに、上顎の歯と歯の間にガッチリ食い込んでしまう。

必至に取ろうとしても取れない、

もうペットはパニックです。

口の中をしっかりと見させてくれないこともあって、

麻酔を開けて確認することも少なくないです。

固くて、口の中に収まってしまう棒とか板みたいな形状のものは、

注意が必要です。

本来ペットに上げるかじるおやつやおもちゃにも危険が潜んでいます。

 

食道内異物は、

丸呑みできてしまうのに、

大きすぎて、

もしくは引っかかる構造で、

食道の途中で止まってしまう異物。

すごく危険です。

並走する気管を圧迫して呼吸ができなくなったり、

非常に治りにくい食道を損傷するために、

その後の管理がものすごく大変だったり長期化します。

ボールとか布とかで遊んでいる時に、

目を離さないでください。

 

胃内異物、ここまでなら、もしかしたら麻酔をかけて、

内視鏡でお腹を開かないで済むかもしれません。

お腹を開くと、基本的には入院は一週間。

費用も跳ね上がります。

異物が胃の中にあって、

何も悪さをしないと症状を出さずに、

ある日、腸に流れ込んだ瞬間から、

吐いたり下痢したりが始まって、

直前には異物の気配がない、

実際に取り出してみたら、

数週間前に遊んでたおもちゃだった、

なーんてことも珍しくありません。

そう、異物は日常に存在するまさかって物が原因となります。

おもちゃだったり、

場合によってはおやつだったり、

人の髪の毛、自分の毛、

タオルや靴下、クッシュンカバー、

床にひいいているウレタンマット、

お互い気まずい避妊具、

もう、なんでも可能性があります。

異物食いをする動物は、

何度もやるのがこの病気の特徴です。

散歩中に拾い食いする癖があるなら、

可愛そうとか言わないで、ガードをして散歩をする。

部屋の中で危険なものをきちんと管理する。

それらは飼い主の責任です。

是非に気をつけてあげてください!

 

直後であれば、

吐かせるという手段もあります。

ただ、家で塩水やオキシドールを使って吐かせるのは危険なので止めましょう。

きちんとかかりつけの動物病院で適切な処置をして吐かせてもらいましょう!

飼い主様の注意で防げる異物から、

皆様の大切なペットを守ってあげてください!

 

ではまた!!