仕方がないことですが、

動物は、

誰しもが有効的というわけではありません。

飼い主さん以外触れない子や、

飼い主さんでさえ触れることが出来ない子もいます。

そういった子は治療の際にも協力を得ることが出来ずに、

例えば身体を押さえたり、

場合によっては鎮静をかけないと処置や検査ができないことがあります。

ただでさえ病気で困っているのにそういったことをする、

しかも、

処置前に状態を正確に把握できない子に

鎮静や麻酔を使うのは、

とっても気を使います。

そして、

処置や治療が持続する場合に困ってしまいます。

たまにあるのが猫さんで、

お預かり時は非常に深刻な状態で触れたのが、

治療した結果調子が上がって、

途中から治療ができなくなってしまう、

触ることができなくなってしまう・・・

なーんてことも起きます。

元気になってくれたのは嬉しいのですが、

困っちゃいますね。

 

必要な場合にはやはり鎮静や麻酔をする必要性が出てきます。

コレばっかりは、どうしようもない場面はあります。

絶対に血管外に漏らしてはいけない薬を入れるラインを、

暴れている子に入れることは至難の業です。

技術ウンウンではなく、

危険だからやれません。

こういった場合はきちんと薬を使って動物を不動化したりします。

きちんと状態を把握して、モニタリングをしながら行って少しでも危険を起こさないように

最大限の努力をしております。

 

できることなら動物と話し合って、

理解して処置を受け入れてくれるのが一番なんですが、

残念ながらまだそういった技術は存在しません。

出来ることの中で選んでいくしかありません。

 

出来る限り小さな頃から動物病院に

嫌なこと以外でも顔を出してもらって、

病院や人間になれてくれて、

お互いに怖い思いをせずに

検査や治療ができる関係を作れれば、

一番いいんですけどね。

 

ではまた!!