よくペットの予防は獣医師のお金儲けのため、

そんな書き込みを見かけますが、

お金を儲けたいなら、

病気を蔓延させて、

動物が苦しんでいる時に、

さっそうと現れてたくさんの検査と治療をしたほうが、

比較にならないほど儲かります。

このように、

ほんの少し考えればわかるような事に気がつくことが出来ず、

超短期の思考しかできなくなってしまうと、

有り体に言えば馬鹿になります。

インターネットやSNSによって、

そういう馬鹿がとっつきやすい短期的な思考しか使わない、

事実っぽいことを大声でわめき散らかしますが、

そういったものに振り回されず、

長い深い思考が出来るような人間になると、

人生が豊かになります。

安易に自分に都合の良い意見だけを取り入れるような、

馬鹿にならないでくださいね。

 

さて、久しぶりに壮大な毒吐きから始まりました。

今回は、

予防

についてです。

一つ一つの細かい話はまたの機会にして。

大まかに知っておいてほしい病気にさせない健康管理をお話します。

 

私の考えですが、基本的にワンちゃんであれば

1.狂犬病ワクチン

2.混合ワクチン

3.フィラリア予防

4.ノミダニ予防

5.内部寄生虫予防

6.避妊・去勢

7.日々のブラッシング、爪切り、肛門腺、耳掃除など

 

猫ちゃんであれば

1.混合ワクチン

2.ノミ・ダニ予防

3.フィラリア予防

4.内部寄生虫予防

5.避妊・去勢

6.日々のブラッシング、爪切り、肛門腺、耳掃除など

 

と、考えています。

ワンちゃんの狂犬病は日本に住まわれている場合は法律によって定められております。

狂犬病予防法

第五章 罰則
 
第二十六条 次の各号の一に該当する者は、三十万円以下の罰金に処する。

一 第七条の規定に違反して検疫を受けない犬等(第二条第二項の規定により準用した場合における動物を含む。以下この条及び次条において同じ。)を輸出し、又は輸入した者
二 第八条第一項の規定に違反して犬等についての届出をしなかつた者
三 第九条第一項の規定に違反して犬等を隔離しなかつた者
 
第二十七条 次の各号の一に該当する者は、二十万円以下の罰金に処する。

一 第四条の規定に違反して犬(第二条第二項の規定により準用した場合における動物を含む。以下この条において同じ。)の登録の申請をせず、鑑札を犬に着けず、又は届出をしなかつた者
二 第五条の規定に違反して犬に予防注射を受けさせず、又は注射済票を着けなかつた者
三 第九条第二項に規定する犬等の隔離についての指示に従わなかつた者
四 第十条に規定する犬に口輪をかけ、又はこれを留する命令に従わなかつた者
五 第十一条の規定に違反して犬等を殺した者
六 第十二条の規定に違反して犬等の死体を引き渡さなかつた者
七 第十三条に規定する犬の検診又は予防注射を受けさせなかつた者
八 第十五条に規定する犬又はその死体の移動、移入又は移出の禁止又は制限に従わなかつた者
九 第十六条に規定する犬の狂犬病のための交通の断又は制限に従わなかつた者
十 第十七条に規定する犬の集合施設の禁止の命令に従わなかつた者
 
第二十八条 第十八条第二項において準用する第六条第四項の規定に違反した者は、拘留又は科料に処する。
 
ばっちり罰則もあります。
気をつけてください。
 
予防というものは、未病、病気にかかる前に食い止める。
もしくは病気の蔓延を防ぐ、
病気にかかった時に軽症で済むためにする。
いろんな側面がありますが、
金儲けのためではなく、患者のために存在します。
前述しましたが、
金のためなら、予防の啓蒙なんてしないで、
無知によって引き起こされる病気にさせてから治療したほうが、
メッチャクチャお金になります。
月数千円の予防、しかも薬価があって薄利、をちまちまやるより、
大病にして検査、入院、治療、時に手術を行えば、
技術料という利益率のいい収入を得ることが出来ます。
それにも関わらず、
多くの動物医療関係の人が、
いろいろな場所で口を酸っぱくして予防を進める理由は、
ペットが病気で苦しむ姿を見たくないし、
その先に闘病で苦しんだり、
一生懸命治療しても悔しい思いをしたことの積み重ねです。
きちんと予防をしておけばかからない病気になって、
長い闘病生活の末に亡くなる、
動物は苦しみ、飼い主様は悲しむ・・・
 
緊急・深夜の労働
 
ハイリスクな手術や治療・・・
そういった経験の積み重ねで、
我々は予防を勧めたほうが、
ペットも飼い主様も幸せになる。
そういう思いで予防を勧めています。
 
ぶっちゃけると、
予防しなかったくせに、
不条理にこっちに文句を言ってくる輩が多いんですよ。
もともと予防をしないくらい意識が高くないので、
自分の非を認めずこちらを攻撃したりしてきます。
状況的に強く言わないですが、
言ってやりたいことだってあります。
異常があってもすぐに連れてこないで、
さんざん引っ張って治療機会を失って重症化させて、
さらには予防もしていない?
毛は伸び放題で爪も巻いている、
皮脂や尿、口臭などで悪臭を放つ管理の悪さ・・・
 
不幸ですよ・・・
ペットが、
不幸なんですよ・・・
 
予防して、病気にさせない管理しましょう。
変だなと思ったら、
早め早めに対応して、
軽い状態で治しましょう。
おねがいしますよ、本当に……
 
ペットを可愛がるだけじゃなく、
命を預かっていることを受け止めて、
日々ペットに関心を持って見てあげてくださいね^^
一緒に楽しい時間を作り上げていきましょう!!
 
ではまた!!