これはペットの体調が崩れやすい要素が重なってますね。
健康な子でも胃腸障害が出やすかったり、
具体的にはうんちがゆるくなったり、
元気はあるけどちょっと吐いちゃったり、
そういった症状が出てしまったりします。
持病を持っていると、
特に循環器系の疾患、心臓病の子は肺水腫などの注意が必要かもしれません。
寒さだけでも生体にとっては負担になるのに、
更に天候の乱れが合わさって、
ダブルアタックです。
あとは・・・関節痛ですよね・・・
私の左膝も腰も、シクシクしています・・・
こういった怪我、古傷って、治ることは無いんですよね。
この痛みとある程度付き合いながら生きていくしか無い。
もちろん、度を超えて痛ければロキソニン先生などの方法をとって一時的に抑えたりします。
動物でも大まかな考え方は一緒です。
人間だって動物だって似たようなことをします。
どうも動物だと何でも治ると考えになっている方が一定数いらっしゃるのですが、
残念ながらそんなことはありません。
やはり、病気と一緒にコントロールしながら生きていかなければいけない病気もあります。
アレルギー、炎症性腸症、慢性膵炎、腎臓病、肝臓病、関節疾患、癲癇、心臓病などなど、様々な慢性の病気が存在します。
治ることはなく、投薬によって生命維持に支障の出る症状を抑えながら生きていく。
そういう子も多く居ます。
医療や食料、環境の改善で、ペットの高齢化も進み、
過去にはあまり長く生きられなかったために問題にならなかったような、
高齢まで生きるからでてくる病気も多くなってきています。
人間と一緒ですよね。
これからいろいろな医薬品や技術の発展で、
動物の寿命が伸びれば、新たにまた超高齢だから起きる問題や病気も増えるんだろうなと思います。
生物は必ず死にます。
自然に任せれば驚くほど早く死にます。
外の環境で生きている猫さんは様々な危険にさらされ命を落とすために、
平均寿命は3~5年と言われています。
環境によって異なるとは思いますが、
自然に生きるとは厳しいことなんです。
その年令までしか生きないのなら、癌にはならないでしょうし、
心臓病や腎臓病にもならないでしょう。
長く生きたからこそ病気になる、っていう一面も考えなければいけません。
長く生きることを否定はしません。
しかし、老化を忘れることも出来ません。
長く生きれば、当然老化する時間も長くなります。
我々は出来る限り穏やかに良い生を送ってもらいたいために頑張ります。
これからもその志は変わりません。
人間は、
特に日本人は、
長く生きることを美徳と考えています。
ただ、
長く生きることに付随する様々な問題からは目をそらす傾向にもあると思っています。
いろいろなことを考えないといけない、
簡単な問題ではありません。
短い思考で答えが出るような問題ではありません。
長く深い思考をして、
辛いかもしれませんが、問題と対面して、
答えを求めていくことが、
これからの社会では必要だと思います。
どっかの誰かの問題ではないんです。
すべての人の問題なんです。
誰かが解決するのを期待せずに、
自分自身の思考で答えを求めていかなければ、
長く生きることが幸せにはつながらない、
私はそう思っています。
出来ることなら、
すべての人・動物が穏やかに自分自身の生を全うできる。
そんな社会になってほしいです。
そのためには、
全員で当事者意識を持って、
考える必要があると思います。
考えましょう。
自分たちのために・・・
ではまた!!